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星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2024.05.16
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​​ 昨日放送のNHK「歴史探偵」の「清少納言と枕草子」は楽しみにしていましたが、期待以上の内容でした。まず形容詞が多く使われている枕草子の中でも特に登場頻度の高い言葉を大きな文字で、そしてポジティブな意味合いが赤色、ネガティブが青色として表示がありました。



 特に「をかし」については中宮定子が宮中にいた時には「優れている」「素晴らしい」であった意味が宮中を去ってからは「趣がある」と変わって行った事に触れていました。


そう言えば「紫だちたる雲」って見た事がないと気付きました💦

 枕草子冒頭の「春は、あけぼの」についてそれまでは春と言えば「桜」や「梅」「ウグイス」等と結び付けられていたのに対して「あけぼの」と結びつけるところに清少納言の「センスの良さ」が光っているという解説に納得です。

 続く「やうやう白くなりゆく山ぎわは、すこしあかりて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる」
の中の「紫だちたる雲(紫がかった横雲)」について、もともと「紫雲」というのは目出度い印とされ念仏行者の臨終などにあたって阿弥陀仏がこの雲に乗って御来迎するという事から紫雲を「中宮定子」と重ね合わせ「定子絶賛」から随筆が始まっているのではという事でした。

 随分前に田辺聖子著の「むかし・あけぼの」を読んだ時は「随分自我自賛の人だなぁ」という感想でしたが、番組内で中宮定子の人柄、漢文や万葉集などの優れた知識を絶賛するために書かれた随筆という事に改めて納得でした。

 大河「光る君へ」では「ファーストサマーウイカ」さんがイメージ通りの機転が利く清少納言を好演していて今後が益々楽しみです。最後に番組内で清少納言と紫式部が直接言葉を交わす事は無かったと推測する理由の一つに「紫式部日記」を挙げていました。その日記に書かれた清少納言への痛烈な批判「大した漢文の知識も無いのに(自分に比べて)素敵とか立派とかただ浮かれて書いている・・」は中宮定子が父道隆の死後、道長の娘彰子に追い立てられるように宮中を去った後も依然として宮中にあった「中宮定子への称賛」に激しく嫉妬したためではないかという推測は説得力があります。

 もし2人がお互いの作品を読んだ上で言葉を交わしていたら「あなたの才能って、いとをかし」と絶賛し合ったのかもしれません。

 ずっと気になっていた清少納言のその後については定子が住まいを構えた近くに定子の死後も住み続け穏やかな生涯だったと番組で結んでいて紫式部日記での予測とは違っていて何だかほっとしました。​





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最終更新日  2024.05.16 11:48:13
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