カテゴリ:投資戦略の比較検討
海外資産への配分を増やしたいなーと思って、最近いろいろな投資信託を検討しています。
国内株式ならまだしも、海外の株式や債券に直接投資するというのは、僕のような素人には無理だと思うからです。手数料も高いですしね。 そこで、買うならやっぱりインデックスファンドかなと思って、STAMやeMAXISのような有名どころの運用報告とかを読んでみました。 ちなみに、インデックスファンドというのは、TOPIXや日経平均株価のような市場インデックスに連動するよう作られ、極力コストを抑えた運用を行う一連の投資信託を指すみたいです。市場においては、プロのファンドマネージャーが積極的な売買を行っても、市場平均を上回る成績を残すことが難しく、市場平均を買う方が有利なのだそうです。詳しくは、バートン・マルキール著『ウォール街のランダムウォーカー』などをご覧下さいませ。 僕も、市場平均に投資することが有利だという考えにはとても魅力を感じます。 だけど、世に溢れるインデックスファンドが、市場平均を本当にトレース出来ているのかという点には疑問を持つようになりました。 例えば、下記は「STAM」というインデックスファンドシリーズの設定日、ファンドの設定来リターン、同期間におけるベンチマーク(市場平均)のリターンを比較したものです。尚、データについては楽天証券のものを利用。運用期間が1年を超えているものを抜粋しています。 資産クラス 設定日 ベンチマーク ファンドリターン ・新興国債券 2008.12.15 +49.5% +26.6% (-22.9%) ・新興国株式 2008.12.15 +71.2% +66.5% ( -4.7%) ・国内債券 2008.1.9 + 7.1% +5.8% (+1.3%) ・グローバル債券 2008.1.9 -8.7% -17.9% (-9.2%) ・グローバル株式 2008.1.9 -34.8% -40.4% (-5.6%) ・グローバルREIT 2008.1.9 -33.8% -33.8% (±0.0%) ・TOPIX 2008.1.9 -35.9% -39.7% (-3.8%) ・JーREIT 2008.1.9 -44.6% -39.1% (+5.5%) ・・・・うーん。 僕は各資産の標準偏差のデータを持っていないので、乖離率を定量的に測定することは出来ません。でも、正直な感想を言えば、「えっ・・・結構違うじゃん」と思ってしまいます。 いや本当に、たかが2年強の運用期間で何でこんな差が出ちゃうんでしょう 信託報酬とかのコストが関係してるんですかね。上昇局面で資金の流入が増え、下落局面で資金の流入が減る結果、割高局面での買い付けが増えちゃったりするんでしょうか? 市場平均に投資したいという需要は、特に海外の株式や債券に対して強いと思うのですが、そういったものに限って精度が低いというのが、なんだかとても残念です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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