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テーマ:読書の愉しみ(969)
カテゴリ:常用漢字
![]() ![]() ![]() 柳澤桂子の『すべてのいのちが愛おしい』は、5歳のお孫さんに当てて書かれた サイエンス・ストーリーです。さすがに5歳では全て理解できるまでいかなかった そうですが、中学生くらいでしたら充分伝わる内容です。 もちろん、大人が読んでもなるほど、と思わせられるお話です。 その1つ。キタキツネの親子の話。 春の初め、オホーツク海にまだ流氷があるころ生まれた赤ちゃんは、夏の ラベンダーの季節には狩りを教わるようになります。 そして、秋、お母さんギツネは、あえてこどもを攻撃して追い払います。 自然の摂理に従っただけのこととはいえ、子別れの厳しさに胸を打たれます。 作者の優しいまなざしが随所に感じられる本です。 自然の中で淘汰されるべき、弱いもの、食べ物を得るのが下手なものに、救いの 手を差し伸べられるのは人間だけ、と作者はいいます。 そうあるべき社会になっているでしょうか? 参照元:柳澤桂子『すべてのいのちが愛おしい』集英社文庫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 23, 2018 12:00:35 AM
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