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テーマ:読書の愉しみ(965)
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![]() ![]() ![]() 医院の名前からしてホラーっぽい「日影歯科医院」。 小池真理子のホラー短編集『異形のものたち』の一編です。 夫の浮気から離婚した香澄は、従兄弟の世話で、地方都市の郊外に住み始めます。ある日、歯のクラウンが外れて、歯医者を探すことに。 一本の道の奥、木陰になった一角に古色蒼然とした歯科医院がみつかります。 外の蟬の声が騒々しい。油蝉とツクツクボウシによる、永遠に終わらない単調な混声合唱のようだ。待合室には、小さな女の子と祖父母とおぼしき三人連れがいました。 歯を削る機械音だけして、話し声は全く聞こえません。 ![]() 治療は二回だけで終わりました。 香澄の気持ちは上向き、体調も回復してきました。 時が過ぎて、東京に戻った香澄は仕事もみつかり忙しくすごしていました。 従兄弟からの連絡が入ります。 解体されることになった歯科医院から見つかった物は…。 じわじわっと恐い短編集です。 引用および参照元:小池真理子『異形のものたち』角川書店 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 16, 2018 12:00:33 AM
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