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締切日が過ぎましたので、刀剣美術5月号の私の鑑定所感を申し述べます。 ![]() 体配【元先の巾差開き、磨り上げながらも腰反り高く、先へ伏さりごころ】等から、時代は平安末期から鎌倉初期と推量できます。 この期の刀工は、山城、備前、備中、豊後、薩摩、伯耆に点在しています。 地鉄、鉄色黒味がかり、地斑現われ、地斑映り立つなどから、備中か伯耆どちらかに絞り込みました。豊後行平、薩摩波平かとも思いましたが、地鉄が少し違うようなので前記二派いずれかに絞っています。 押形を見ると、文中に記載はないが焼き落とし様にも描かれており、又、刃紋の描写に匂口沈みごころで刃肌立つともあり、備中青江よりも伯耆安綱に近い。 只、安綱に四字銘はなく、伯耆で四字銘と言えば大原真守を指している。 従がって今回は【大原真守】と入札しました。 前回は、法城寺肥後守橘吉次でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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