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日本刀讃歌★心の中の日本刀

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国分寺助国

国分寺助国

2024.04.15
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カテゴリ:カテゴリ未分類
過日ヤフーオークションに、尚春二字銘の刀が出品されていた。
刀其の物は幕末頃と思えるが、常の尚春銘とは異なり少し違和感を感じた。
実物を見たわけでは無いので断定は出来ないが、茎長さ、茎仕立て等は違和感を感じないが、尚の五画目の切り方が常とは異なる。
刀の場合、尚春銘、秀春銘共に鎬地に流暢に切銘する。二字銘の場合であっても、鎬造りで有れば鎬地に切銘しています。
尚春の刀で二字銘は初見ですが、あり得ないことでは無いとも思えます。秀春銘の場合は【一秀春】と切銘した刀が現存している。
多くの尚春銘の刀を見たことが無いので、初期の頃と秀春改名前の尚春銘をどの様に切銘したのかははっきりとは解っていません。
下の短刀の二字銘と比較して、鏨の打ち込み方向等は同一で春の字はよく似ていますが、銘切りに流暢さが無く力強さに欠けていると思えます。
短刀の尚春銘に比べて、銘がたどたどしく手本を見ながら切銘したように思うのは私だけでしょうか?




銘の他に、もう一つ疑念があります。
刃紋は互の目を焼いていますが、鎺元に焼き出しが有ります。
尚春銘では直刃しか見たことが無かったのですが、伯州住秀春銘では乱刃に焼き出しは見たことが有りません。元々新々刀に焼き出しがある刀は少ないです。



実物を見ずして正確な判断は出来ませんが、銘の切り方と焼き出しの所作から、此の刀の正真性に疑義を感じてしまいます。
刀其の物は幕末期だと思いますが、尚春本人の切銘とするのは躊躇せざるを得ません。



銘を拡大して少しボケてしまいましたが、此の尚春銘に比べると尚の字の鏨使いに違いがあります。



伯州住秀春が、尚春と銘を切り始めた初期頃から、秀春に改名する前までの銘の変遷については、研究途中で未だよく解っていませんから、初期には上段の様な銘が有ったのかも知れません。
しかしながら、今の時点では此の刀の正真性については疑わざるを得ないのです。
刃紋についても、互の目を連続して焼いている刀も未見ですし、秀春独自の波打つ様な刃紋も見られません。
銘の位置、銘の字体を比較検討しても、正真性は疑わざるを得ません。

如何せん現物を見ずして、机上の感想に過ぎませんから、軽々な判断は禁物だとも考えてはいます。

話は変りますが、
去る2月18日と3月17日、伯州住秀春の故地琴浦町にて、御子孫のO氏による講演会、並びにゆかりの地の散策等の行事が実施されたようです。
私は参加できなかったのですが、其の資料のファイルをO氏よりお送り頂きました。
此の紙面を借りて厚く御礼申し上げます。有り難うございました。
後日、熟読ののち内容をまとめて此のブログに掲載できればと考えています。





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最終更新日  2024.04.15 00:00:24
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Re:オークションサイトの尚春刀に付いて【私感】(04/15)   源利行 さん
刀工が自身で切る銘は、どの程度一定なのかいつも困惑しています。
清人の研究本に、各年の銘字の例が出ていますが、細かく違いがあるようで、
現存刀数からそれなりに作刀数がある刀工で年毎にこう銘字に細かい違いがあるなら、
作刀に数年の違いがあった場合はどうなんだろう?といつも答えに迷います。

截断銘入りの年期有清人刀を所持していますが、
字体はこの本の例に一致しています。
ただし、中心自体の観察から、今では偽銘と判断しています。

いずれにしろ、中心の仕立、銘の位置、切り方の勢い(踊り鑽というのでしょうか?)、そしてもちろん刀身自身も含めて総合的に判断するということになるのでしょう。日刀保での審査では、一振り毎にそれほどの時間をかけていないようですから、銘字の精査まではしていないでしょう。実物を多く手にして長く勉強をしていると偽物には違和感をおぼえるようになってくるんでしょうか? (2024.04.19 22:27:05)

Re[1]:オークションサイトの尚春刀に付いて【私感】(04/15)   国分寺助国 さん
源利行さんへ  何時もコメント有り難うございます。

刀工が何時もの位置、銘の切り方を変えるのは、其れなりの理由があると私は思っています。
銘の字体ははんこを押すわけではありませんから、細かな相違は有るのが当然でしょう。
ですが、銘の一貫性というか流れと云いますか、等は変らないのだろうと考えています。
伯耆国尚春銘、伯州住秀春銘共に、鎬地に端正に切銘しています。
銘の字体も殆ど変えていません。
偽物の場合などは、銘にたどたどしさがある等で違和感を感じるのだと思います。
正真作で有れば、銘の鏨の走り等に躊躇無く、疑いは感じ無いと思います。
銘に違和感を感じれば、其れは正真では無いと私は考えています。

有名刀工の作品は偽物の方が多いですから、購入する場合は相当に注意する必要があります。
清麿一門ならば、そうそう市場に出ることは無いと思われます。
欲しい人は多いわけですから、市場に出す必要は無いわけですよね。
右から左に高値で売れるわけですから。
何れにしても、安心して刀も買えないようでは、愛刀家を増やすどころでは無いですね。 (2024.04.20 07:41:41)


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