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締切日が過ぎましたので、刀剣美術5月号の私の鑑定所感を申し述べます。 ![]() 体配【元先の巾差開き、磨り上げながらも腰反り高く、先へ伏さりごころ】等から、時代は平安末期から鎌倉初期と推量できます。 この期の刀工は、山城、備前、備中、豊後、薩摩、伯耆に点在しています。 地鉄、鉄色黒味がかり、地斑現われ、地斑映り立つなどから、備中か伯耆どちらかに絞り込みました。豊後行平、薩摩波平かとも思いましたが、地鉄が少し違うようなので前記二派いずれかに絞っています。 押形を見ると、文中に記載はないが焼き落とし様にも描かれており、又、刃紋の描写に匂口沈みごころで刃肌立つともあり、備中青江よりも伯耆安綱に近い。 只、安綱に四字銘はなく、伯耆で四字銘と言えば大原真守を指している。 従がって今回は【大原真守】と入札しました。 前回は、法城寺肥後守橘吉次でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
こんばんは。
姿から平安末期以降。地金の大板目に杢目交じり、 鉄色黒味がかり地斑映りたつところと焼き落としの 焼き出しから伯耆と絞込み。 名品刀絵圖聚成で安綱系を調べて見たところ。 『大原真守』にも焼き落としの焼き出しがありましたので。同工にいたしました。 (2009.06.07 21:20:11)
伝福さん
体配で、先が伏さりごころと書けば、平安末期から鎌倉初期に該当するようです。 この出題刀は帽子が深く残って、一見そう古くは見えないように思えますが、地鉄や刃紋の焼き落としなどからも時代は想定できますね。 800年以上前の刀が、こんなに健全で残っていることに驚嘆しますねぇ。 (2009.06.08 12:53:29)
国分寺さん、今日は。
私も、国分寺さん同様の検討過程を経て、大原真守 と致しました。 途中で、これは前に見たことが・・・・、と思い 「刀剣美術」のバックナンバーをひっくり返してみた 所、平成18年3月号の出題刀そのものですね。 3年余りでの再登場は、些か早すぎるとも思いますが、5月号に協会の人事が載っていて3月31日付けで、日野原さんが昇格異動されていますので、 出題者が替わって、出題済みを知らずにお出しになったのかなとも思いました。 (2009.06.09 12:26:52)
下がり藤さん
仰るとおりですねぇ。 このブログにも載せてますね。 今見ると同じ様なことを書いています。 前にも、大原真守は出たことがあることは記憶していましたが、同じ太刀だったとは気ずきませんでした。 出題者が変った事も考えられますね。 (2009.06.09 16:01:08)
私も皆さんと同じ考えで『大原真守』と入れました。
前にも出題が有った様な??と思っていたのですが。 そうですか3年前ですか、しかも同じ刀ですね。 (2009.06.10 11:58:31)
越後人さん
この刀は、私がブログを書き出してまもなくですねぇ。 昨日何を食べたかも定かでないので、思い出すのも一苦労です。 年は取りたくありませんね。 (2009.06.10 16:11:37) |