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日本刀讃歌★心の中の日本刀

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国分寺助国

国分寺助国

2009.11.26
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カテゴリ:カテゴリ未分類

独断と偏見に満ちたブログを書き始めて、いつの間にか150件を超えました。
自分の書いた記事は余り読み返さないので、同じ様な事を書いているのかもしれません。
今月は刀剣市の為上京しましたし、某刀剣店の展示即売会でも多くの刀を拝見しました。
私の愛刀の同作者秀春刀が売品として出ているのを見て、茎仕立てと銘振りを確認したくて出かけました。刃紋は直刃で特に言うことはありませんが、茎仕立て銘共に悪くはないようでしたね。茎が一部状態の悪いところも見受けられましたが、手入れをすればもう少し良くなるでしょう。何方の元に嫁ぐかわかりませんが、何時までも大切にしていただきたいものです。

最近同作者の刀、脇差、短刀を見る機会がありました。焼き入れ状態を子細に見てみると、刀よりは脇差、脇差よりは短刀のほうが、私見ではありますが上手く焼いているように感じました。普通に考えれば、短いものの方が焼き入れも容易だろうと察せられます。
私は、刀を見る時はいつも物打ちから上の焼刃を重視しています。ここの焼刃が崩れていないか、足が飛んでいないか、沸勾に乱れは無いかなどです。
短刀の場合、全般的に余り焼き崩れたような刃紋は見られません。脇差には少なからずあります。刀の場合、元先同じ匂口できっちりと焼かれた刃紋を見る事は稀です。
名人上手といわれる刀工と言えども、物打ち辺の焼刃を破堤なく焼いてある刀は少ない物です。
長寸の刀になればなるほど、刀身全体を均一に焼き入れる事は難しいともいえます。
元先同じ身幅、重ねであれば、割と容易に焼けるかもしれませんが、こんな刀を造ったのではバランスも悪くとても使えた物ではないでしょう。

現代では、使う事を考えて刀を造っている刀工は先ずいないでしょうから、見映えだけに特化すると、この様な刀を造ってしまうのではないかとの危惧はあります。
使うといっても居合いに特化すると、振りやすい軽く、音鳴りのし易い、樋を掻いた刀が造られていますし、試斬(ワラなど)に特化すれば、重ねの極めて薄い幅広の刀が造られています。
刀の目的は戦う為の道具ですから、其の時々に添った姿、出来口に改良され現在に至っています。刀剣美と称される美術面からの見方も、刀の機能を追求した結果に過ぎません。
現代の刀を作る方向性とすれば、居合い刀と呼ばれる刀が本筋ではないかとは思いますが、刃紋の焼き方や鍛錬などに手抜きが見受けられる物や、素延べと考えられる物が散見されることは残念としか言い様がありません。居合い刀と言えば、値段の安さを求められる事にも原因があるかもしれませんね。

もうひとつ前段で、短刀の方が長い刀よりも焼入れが容易ではないかと記載しました。
古来、短刀作家で名人と称される刀工が何名も居ります。勿論、残された短刀は皆見事でその事については特に異存は有りません。
只、残された刀が短刀ばかりで、刀がないのは如何した事でしょう。又、残された刀にしてもそれほどの評価があるとも思えません。
刀に比べて、造るのが容易と思われる短刀だけを以って、天下の名人の如く評されるのは私は違和感を持っています。
是はあくまで私見でありますから、そうでは無いお考えの方も多いのではないかと思いますが、今はこんな事を考えながら日々過ごしております。

寒さに向かう時候です。皆様方にはお体には充分ご留意ください。






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最終更新日  2009.11.26 09:24:58
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