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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2009年07月20日
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カテゴリ:神秘体験空間
 シュタイナーは、講演のなかで、数多くの予言をしているという。それらは、日本でも本になっているので、少しづつ紹介したいと思う。

 そのような気になったのは、NHKの「資本主義のゆくえ」という番組をみたからである。

 米国経済の失敗は金融工学と経済人の品性の悪さにあるとされるが、確かに人類にとっては失敗だが、悪魔にとっては、成功なのである。

 常々、自称経済人(資本家)こそ、如何わしい存在はない。それは何の働き(肉体労働)もせずに、カネを稼ぎ、贅沢な暮らしをして、人々を使用人のように酷使し、奴隷化している存在だからである。悪徳霊能者と同じである。

 そもそも、カネは、天下のまわりもので、社会のもので、誰のものでもない。水や空気と同じ存在であるべきである。必要な分、取り出して、使えるようなもので、日頃は社会に還元させていなければならない。

 私物化すれば、忽ち、濁り、腐って、汚染、汚濁を広がせるものである。だから、経済人というのは、ウイルスや黴菌、細菌と自ら名乗るようなものである。

 前置きはこの位にして、シュタイナーの予言を述べる。

 シュタイナーは、堕天使アーリマンという悪魔が、将来受肉するということを述べている。アーリマンとは、天使の位階では、キリストに匹敵する位の大物の悪魔で、太陽の黒点を象徴とする存在だという。

 悪魔と言えば、ルシフェルが有名だが、シュタイナーは、ルシフェルはかって、太古(紀元前3000年)の中国に受肉し、中華思想を起こしたというようなことを語っている。

 ルシファーは、思想悪魔と呼ばれ、どこか選民意識(差別意識)を人々にもたせるという。ルシファーに対して、アーリマンは、物質悪魔と呼ばれ、人々の欲望(物質欲)をかきたてるという。

 そのアーリマンが将来受肉することを予言している。

 シュタイナーの予言

 堕天使アーリマンの悪の力は、まず学問の世界に現れる。


 学問は数量化し、生命感を喪失して危機に陥る!

 現代人の間で支配的な知性は、人間の内なる生命力や、生命価値を示すことができない。
 
 このことは、上記の番組で、金融工学に対する、ある日本の有名な教授の次の指摘に現れている。
 
 「こころを確率で表すことは不可能である。」

 つまり、金融工学の詐欺性は、生命を、数量化するところにある。

 さて、シュタイナーは次のようにいっている。

 今日、様々な党が出現しているが、人々は、この党の意見や綱領(マニフェスト)を明確にとらえることなく、またそうしようとも思わない。

 もし、莫大な人間洞察力を用いるなら、どんな過激な主張でも証明できる。たとえば、レーニン(共産)主義をも証明できるが、またそれとは正反対の立場(資本主義)も、更に、両者の間に位置する立場(社会主義)も証明することもできる。

 今日、現代人は、どのような人間的な綱領(マニフェスト)の意見でも正確に証明できる。

 ところが、それとは正反対の立場を証明する人もまた、同様に正当性を備えている。

 現代人の間で支配的な知性は、人間の内なる生命力や、生命価値を示すことができないので、ただ理論的に証明するしかできない。

 しかし、このように理論的に証明されたものを、生きるに価するもの、生きる力を備えたものと考えるべきではない。

 このようなわけで、現在、人々は、お互いに争いながら、党派に分かれて対立している。というのも、それぞれの党の意見は、同じ正当性を備え、少なくとも重要な意見は、同じだけの正当性と同時に理論的に証明可能だからである。

 つまり、現代人の知性は、事物の表層に止まり、現に、真理が存在する深層まで、潜入することがないからである。

 このことを十分に深く、根本的に洞察しなくてはならない。

 にもかかわらず、現代人は、悟性と共に表層に止まることを好み、より深い精神力の力を用いて、更に、その先にある事物の本質に相応した存在の層に潜入することを好まない。

 外面的な人生において、自分の周囲を見渡すだけでも、この事実に気づくはずだ。


 シュタイナーは以上のように述べているが、人間は、知性を用いて、証明するが、知性そのものの不完全性には言及しない。

 かって、ソクラテスは、無知の知を説いた。知性で語るものは、知性そのものさえも知らない。それは盲信である。

 このソクラテスの知性とは、聖書に記述された知恵の実のことである。実を食べた人間は、知恵の実の虜になり、その実の毒性に気づかないでいる。

 知性の毒性に気づいている者こそ、知を補完できる真の知なのである。

 ソクラテスは、霊性を語ったが、生命的存在で、生きている知、それは神であるが、もはや、神から離れた知性、生命ではなく、人間の死んだ知性には、毒こそあれ、真実性はない。それゆえ、人間は失敗し挫折する。しかし、失敗こそ、神の贈り物であり、知性の補完である。

 古代人は、生命をエーテルで語ったが、エーテルの存在は、生命が生み出した物質の形態から、想像できる。つまり、知の失敗こそが、背後のエーテルの存在を想像させる。

 得意げな学者は知性を語るが、賢者は知性の危うさを心得ている。

 人間は悪魔をも超えていける神に祝福された存在である。

 真実は、「学」というよりも、実践という「道」にあるといえるのだろう。日本人の道義心、倫理が、経済を救うように思える。

 労働の喜びを知らぬ者に知性を語る資格はない。

 なぜなら、人間の脳は、労働の喜びによってつくられてきたからである。

 メイドインジャパンが、世界中を席捲したのは、そこに労働の喜びが詰まっていたからであろう。

 冥土インアメリカになっては御仕舞いである。強請りや恐喝しかできないのは悪魔の存在と言わざるを得ない。彼らの口癖は、「もっと金をくれ!」でしかない。これでは、ヤク中の獣と同じである。





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Last updated  2009年07月20日 22時36分41秒
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