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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2013年01月17日
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カテゴリ:神秘体験空間
 このあいだ懐かしいことに、レッドツェッペリンの「天国への階段」の特集をTVでみた。ツェッペリンを聞くと、高校時代を思い出す。ツェッペリンが大好きな友人に影響され、ハマッたのだが、特に「天国への階段」の歌詞を、たどたどしい英語で訳そうと試み、担任が英語教師だったので、添削してもらおうとお願いしたが、「詩は難解なので」とあっさり断られたのを覚えている。

 当時の知識では、「レッドツェッペリン」とは、「鉛の飛行船」という意味で、重たい鉛と空飛ぶ飛行船という相矛盾したものを併せもつバンド名で、当時のバンド仲間では、「散々な出来」という意味で使う一種の慣用句になっていたようである。

 「レッドツェッペリン」の前身は三大ギターリストを輩出したヤードバーズにあるようで、ギターリストのジミーペイジが軸になって、セッション仲間のベーシストのジョンポールジョーンズに、ボーカルのロバートプラントと、ドラムスのジョンボーナムを加えたことで、新ヤードバーズという形で、鉛の飛行船が浮上し始めた。

 当時は、ハードロックのイメージが濃い印象だったのに、改めて聴いてみると、ファーストアルバムから、有名な4枚目のアルバムまで、全体の基調は、ブルースなのだが、意外なことに、アコースティックのブリテッシュフォークの旋律が土台となっていることに気づかされる。「天国への階段」も、出だしはアコースティックフォークである。

 さて、その「天国への階段」の歌詞の意味だが、改めて、オカルト知識から訳してみたい。作詞したロバートプラント自身は、「成り行きで出来たもので特に意味はない」と発言しているが、歌詞の多くは、霊的なインスピレーションを受けて、いわば自動書記のように書かれる場合が多いので、一種の霊媒になって、作詞したものと思われる。

 ロバートプラントは、イギリスの田園に残るケルト信仰に興味をもっていたらしいし、ジミーペイジは、定かではないが、有名な魔術師アレスタークロウリーとも親交があったと噂されているようである。

 そこで、以下のサイトを元にして、「天国への階段」の歌詞を再考してみたい。

 Stairway To Heaven (Led Zeppelin)
 天国への階段  (レッド・ツェッペリン)

 http://www.eigo21.com/03/pops/121-1.htm

 この歌詞を訳す鍵となるのは、主役の「天国への階段」を買おうとする「Lady(貴婦人)」である。多くの評論家により、指摘されているように、この歌詞は、物質文明への警告であることは確かである。

 オカルトによれば、ケルト信仰は、アトランティス時代の大破局を逃れてきた人々が、次世代への教訓として残したもので、アイルランドにあったヒベルニアの神殿を元に伝承してきたものである。つまり、ケルト信仰とは、アトランティス時代の大破壊を繰り返してはならない、という人類に対する警告である。

 だから、「天国への階段」を買おうとする貴婦人は、物質文明を代表する英国、つまり産業革命、金融都市の代表の地ロンドンでもあろう。

 輝くもの総てが黄金であると信仰している国で、黄金を買い漁り、金融都市を作り上げ、海軍力を増強し、植民地主義を謳歌し、日の沈まない国といわれた英国が、歌詞のなかの貴婦人であることは、女王陛下の国からも明らかであろう。

 また、貴婦人は、「the May queen(五月の女王)」という言葉にも呼応している。オカルトでは、「五月の女王」とは、アダムの前妻の魔女リリスを意味している。

 次に重要な登場人物は、貴婦人に度々警告する「Piper(笛吹き)」である。この笛吹きは、魂を奏でる演者とも捉えられる。また、レッドツェッペリン自身を、この笛吹きに準えている。

 この笛吹きは、「天国への階段を買おう、なんて思うよりも、なぜ、天国にむかって階段を一歩一歩昇り始めないのだ!」と警告する。そのことを、「tune(調べ)」という単語に代表させている。

 オカルティストなら、「天国への階段」が、人間の脊柱であることは基本認識なのである。

 つまり、黄金で着飾るよりも、魂を磨くことで人間の脊柱に生じる神経の火花を通して宇宙と交信し、太陽の様に輝かせろ、という意味である。ソクラテスの魂の配慮でもある。

 以上の要点を踏まえて、オカルト訳をおこなってみる。

 There's a lady who's sure all that glitters is gold
 And she's buying a stairway to heaven.
 光るもの総てが黄金だと信じている貴婦人(英国)がいる
 その貴婦人(英国)は天国(世界支配)への階段を買おうとしている

 When she gets there she knows, if the stores are all closed
 With a word she can get what she came for.
 その貴婦人が知る場所に到達すれば、たとえ店が総て閉まっていても、
 言葉をかければ、お望みのものが手に入る

 Ooh, ooh, and she's buying a stairway to heaven.
 おお おお 彼女は天国へ行く階段を買おうとしている

 There's a sign on the wall but she wants to be sure
 'Cause you know sometimes words have two meanings.
 壁に(天国への階段という)掲示があるが、その貴婦人は確信がもてない
 ご存知のように、言葉はときには、隠された二重の意味をもつからだ

 In a tree by the brook, there's a songbird who sings,
 Sometimes all of our thoughts are misgiven.
 小川のそばの木で、鳴鳥が鳴いている(警告している)
 往々にして我ら(人類)の思考は間違いだらけである

 Ooh, it makes me wonder, 
 Ooh, it makes me wonder.
 ああ 疑わしい 
 ああ 確信がもてない

 There's a feeling I get when I look to the west,
 And my spirit is crying for leaving.
 西をみつめると(古代アトランティス時代の)感情が起こり
 私の魂に、遺してきたものに対する悲しみがこみあげる
 (と、その鳴鳥が鳴いている。)

 In my thoughts I have seen rings of smoke through the trees,
 And the voices of those who standing looking.
 経験から私の脳裏に思い浮かぶのは、木々(生命の樹)を通じての煙(叡智)
 の輪(循環)と、じっと見守り続けている者(守護霊)たちの声
 (と、その鳴鳥が鳴いている。)

 Ooh, it makes me wonder,
 Ooh, it really makes me wonder.
 ああ 疑わしい 
 ああ 確信がもてない

 And it's whispered that soon if we all call the tune
 Then the piper will lead us to reason.
 そのうちに、もし、我ら全員(人類)が、あの調べ(宇宙意識)を招きよせれば
 笛吹き(神)が、我らを理性へと導くだろう、という呟きが生じる。

 And a new day will dawn for those who stand long
 And the forests will echo with laughter.
 そして長くじっと耐えていた者たちに新しい日(神)の夜明けがくる
 そして森全体に笑い声が木霊する

 If there's a bustle in your hedgerow, don't be alarmed now,
 It's just a spring clean for the May queen.
 もしあなたの生垣(国民)が騒音(戦乱)を立てても、たじろいではいけない
 それは五月の女王(魔女リリス)のための春の大掃除なのだから

 (恐怖心を植えつけられ、悪魔に唆されてはいけない)

 Yes, there are two paths you can go by, but in the long run
 There's still time to change the road you're on.
 そう、あなたが通過できる小路は2つあるが、長い眼でみれば、
 あなたのとるべき道を変える時間はまだある

 And it makes me wonder.
 どちらを選ぶべきだろう

 Your head is humming and it won't go, in case you don't know,
 The piper's calling you to join him,
 あなたの頭は耳鳴りがして、それがもし、笛吹きの「主に従え」と呼ぶ声だと
 わからなければ、あなたには先がみえない 

 Dear lady, can you hear the wind blow, and did you know
 Your stairway lies on the whispering wind.
 親愛なる貴婦人よ、風が吹くなかに神の声が聞こえないのかい?
 あなたの階段は、(神が)囁く風のなかに横たわっていることが、わからないのか?

 (キリストが説いた「人は神の言葉により生きる」の意味。)

 (instrumental break)

 And as we wind on down the road
 Our shadows taller than our soul.
 我らは、道(人生)を巡り降りるにつれて
 我らの影は我らの魂よりも高くなる
 
 (人生のなかの競争に曝されるほど、人は利己「エゴ」が強くなる)
 
 There walks a lady we all know
 Who shines white light and wants to show
 How everything still turns to gold.
 我らがよく知る貴婦人が向こう側(の階段)を歩いている
 その貴婦人は、白光で輝き、総てをそのまま黄金に変える方法(錬金術)を示すことを望む

 And if you listen very hard
 The tune will come to you at last.
 When all are one and one is all
 To be a rock and not to roll.
 もしあなたが丹念に耳を澄ませば、あの調べ(天空の音楽)が、
 ついには聞こえてくるだろう
 全てが1つとなるとき、1つは全て、となる
 1つの確固とした岩(宇宙意識)になれば、もはや確信は揺らぐことはない

 And she's buying a stairway to heaven.
 しかしまだ貴婦人は天国への階段を買おうとしている 

 という感じなのだが、最後の[There walks a lady we all know Who shines white light and wants to show How everything still turns to gold.]の[Who]を、普通に、上記の紹介したサイトと同じように「貴婦人」と考えると、文脈から「白光で輝く」という表現と矛盾するように思える。

 天国への階段を買おうとしている貴婦人とは別人なのだろうか?

 それとも、笛吹きの調べにより、改心したのだろうか?

 改心したのなら、最後の、「天国への階段を買おうとしている」に矛盾している。

 And she's climbing a stairway to heaven.

 なら、納得がいくのだが…。貴婦人(英国)が、物質主義か、霊的覚醒かのどちらの道に進むかわからないところに含みをもたせているのだろうか?  





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Last updated  2013年01月17日 16時58分38秒
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