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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2013年01月23日
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カテゴリ:神秘体験空間
 ドリールによると、4次元世界のアストラル界が、オカルティストでも、まるで天かなにか、3次元空間の上方にあるかのように思っているが、そうではなく、3次元空間の至る所にへばりつくというか、数学的には、ファイバー(線維の)束のように張り付いているそうである。

 つまり、3次元空間は、そのまま4次元世界でもあるという。ただ、物質的感覚から、3次元空間だけを選択しているにすぎない。

 だから、人間の意識が、本来は自由な感覚を束縛し、3次元空間だけを取捨選択していることになる。

 この発想を、宇宙創始のビッグバンに適応すると、ビッグバンは、エネルギー保存則の三次元空間化であることに気づく。宇宙意識による自然法則化である。

 ビッグバンを解説する必要はないように思うが、念のために、この宇宙が一点からはじまったとする仮説である。確か3.7K(ケルビン)だったかの宇宙背景輻射が観測されたことで、仮説ではないとする学者もいるが、アインシュタインも、一般相対論の式に宇宙項を入れたり捨てたりして、とりあえずは物質科学では明白な結論は出ていない、といえるだろう。

 オカルトでは、3次元空間の出現以前に高次世界を想定しているので、ビッグバンは、物質宇宙のはじまりとなっている。つまり、現代宇宙論でいうところの並行宇宙を想定している。物質界は、最下層に位置している。

 空間の出現以前に、時間の出現を想定している。だから、時間が出現していない前は、座天使(意志霊)が海のように存在したというだけで、とても3次元世界の感覚からは意識が朦朧としてしまうような世界が伝承されている。

 シュタイナーによると、時間の存在しない前は、深い睡眠時の無意識状態に近いそうである。オカルトでは、その原始を土星紀と呼ぶ。聖書の記述でいう、混沌とした状態のことである。

 ともかくも、そのような状態は、物質的には、エネルギー保存則としてしか記述できないわけである。

 そこで、疑問が浮かぶ。3次元空間でエネルギー保存則として記述される存在は、高次元世界ではどうなのだろうか?という疑問である。

 点にみえているのは、3次元空間でのみ点であって、高次元世界では、高次の密度、もしくは縮退などが充満しているのではないか、というような考えである。

 オカルトの、まず高次世界で設計がなされ、それが降ろされて3次元物質世界に現出する、という観点からすれば、並行宇宙論は尤もに思える。

 オカルトでは、並行宇宙論に加え、更に循環論が想定されている。3次元物質世界に降ろされた設計で、設計ミスが見つかれば、その改善のために、再び、高次元世界で、改善のための設計がなされる、というわけで、3次元物質世界で暮らす人間は、まるでプログラムのバグとりをやっているような感じである。

 例えば、人間を頭と胸と腹や手足の3つの部分に分け、腹や手足を、3次元世界で暮らす人間とし、胸が、エネルギー保存則として記述される存在とし、頭を、高次元の設計図などで喩えると、人間自身が、このオカルト宇宙論の相似形になる。

 この相似モデルでいえば、腹や手足が3次元、胸が4次元、頭が5次元という感じになるのだろう。この感じは、オカルトでは、3次元を物質の土、4次元を液体の水や気体の空気、5次元をエネルギーの火として表現している。

 つまり、人間自身が、並行宇宙の相似でもある。この相似モデルを用いて、人間自身から、並行宇宙を逆説的に再考してみる。

 例えば、3次元世界とは、3次元空間に束縛される意識やそれを土台とする物的感覚のことである。なんらかの空間的拡がりをもたないと認識できないからである。数学上、点である無次元は、3次元空間では捉えられないので、物質として記述できない。

 問題は、3次元世界内での曲線は記述できるが、無次元である点を基準とした曲線は記述できないことにある。そのため、リーマンは、4次元空間を想定したリーマン幾何学を構築するが、それは3次元に単純に1つ次元空間を付加し、拡張し、曲率で示しただけにすぎない。

 アインシュタインは、3次元空間での光の直進性である最小作用の原理から、リーマン幾何学を、次元空間ではなく、方向性をもつ時間軸を付加した4次元時空間の特殊相対論、更に重力と空間の等価原理から、時間軸による曲率のテンソルを付加した4次元時空間の一般相対論を提唱した。

 つまり、3次元空間では、無次元である点を基準とした曲線を、曲率テンソルを使って、エネルギー保存則として記述したが、これが3次元物質世界の感覚からの限界である。

 その限界は、量子力学のミクロの世界での矛盾として現われる。

 アインシュタインの一般相対論では、重力のエネルギーポテンシャルの曲率として4次元時空間を想定するが、量子力学では、曲率で記述するのには無理が生じる。というのは、曲率は、連続の数学的概念を基にしたもので、量子力学は、不連続の、どちらかといえば、デジタルの数学的概念を基にしたものだからである。

 ともかくも数学的に高次元に拡張した空間らしき座標で記述することが想定され、超弦理論の11次元のM理論に到達するのだが、3次元物質空間から、高次元世界の事象を捉えることはほとんど不可能で、困難なことがわかる。

 しかし、上に述べたオカルトの相似モデルから、実は、4次元世界と、5次元世界が、どのようなものかが漠然と想定できることがわかる。

 4次元世界とは、人間の胸の心臓や肺のような器官、いわば、血液の液体や呼吸の気体のような流体で表されるモデルが想定できる。流体の流れは連続だが、部分部分の点は非連続である。だから、流体理論を、弦理論として捉えたのが、超弦理論といえる。

 超弦が、3次元空間の至る所に張り付いている。数学的には、4次元時空間に、ファイバー(線維の)束として張り付いているモデルなのだが、ドリールの説くように、4次元のアストラル界が、3次元空間の至る所に張り付いているのと同じである。

 次元の違いは、3次元空間からみた捉え方の相違である。

 この3次元空間に張り付くファイバー(線維の)束という描像から、カゴメ紋が思い浮かぶ。アストラル界は、オカルトでは、カゴメ紋の六芒星で表される。三角形と逆三角形を組み合わせた図形で、三角形は陽、逆三角形は陰を表す。

 以前も述べたように、4次元世界とは、鏡像の物質世界とはアベコベの世界のことで、陽には陰、陰には陽を補完する世界である。

 つまり、3次元空間のなかで陽の物質として現われるエネルギーは、鏡像の世界では、陰の負のエネルギーに相当するというわけなのである。この鏡像の世界を、量子力学で記述し、場の理論に拡張したのが、ディラックという理論物理学者である。

 このように、物理理論の原型がすでにオカルトにあったことに改めて気づかされる。

 人間の心は、物質の陽に対する、陰のような働きをするから、心は、4次元のアストラル界で表現できることがわかる。5次元以上の人間の頭にあたる、火のエネルギーの働きや役割は、次回に譲る。 





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Last updated  2013年01月23日 16時56分47秒
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