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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2023年07月18日
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カテゴリ:神秘体験空間
WBC決勝前の大谷選手の有名なスピーチ「憧れるのはやめましょう」は、禅の、「釈迦に会えば、釈迦を殺せ」を思わせる。

というのも、欲望は、低次の愛なので、高次の愛に憧れがちだからである。憧れがあるうちは、乗り越える事ができない。欲望を克服できないからである。

欲望とは、一種の洗脳である。自己暗示ともいえる。特に子どものときのヒーローに対する憧れは、思い込みに近く、恋のように一方的で、感情的で、なかなか冷静になれないものである。

憧れとは少し違うが、子どものときの、生活習慣というか、風習、癖など、一旦身についてしまったものを、取り払うのはなかなか容易ではない。特に、思い込みを取り払うのは難しい。

アニメ一休さんは、X世代が子どものとき、お馴染みの、当時の老人のみるドラマ水戸黄門と似たような影響の善人の存在だった。当時の老人たちが、水戸黄門が、昔、ドラマのようにいたと思っていたし、子どもも、一休さんが昔、アニメのように、安国寺にいたように思っていた。

X世代 - Wikipedia

一休さん (テレビアニメ) - Wikipedia

ある程度成長した子どもになって、一休さんのモデルとなった一休宗純の実態が、破戒坊主なのを知って、アニメとは違うキャラクターに、驚愕した経験をもつはずである。

徳川光圀の人物像を講義していた歴史家に、私の知っている水戸黄門ではないと、老人が楯突いたり、聞いて損した、ガッカリしたなどの意見がよくあったそうである。

憧れや馴れ親しみが強すぎて、自分が知っているお馴染みのキャラクターの方が、本物で、事実上の存在の方が偽物にみえてしまうほどである。

これはなぜかというと、以前紹介した、宇宙人との遭遇からわかるが、憧れや馴れ親しみが強すぎて、その夜の、睡眠中での前世の振り返り、またカルマの共同作業中の天使たちのなかに、それに近いキャラクターをみつけて、出会ったものと錯覚してしまうからである。

昼、覚醒意識で憧れた存在に、夜、潜在意識で出会ったと思い込むので、一休さんや、水戸黄門がいるものと錯覚してしまうわけなんである。

覚醒意識での記憶を、潜在意識のなかで、現実化してしまうのである。これを巧く学習法に利用すると、暗記科目の学習が、睡眠中に強化される。記憶を固定するには、寝るのが良いのである。

しかし、憧れや欲望が強いと、覚醒意識での欲望の存在を、潜在意識で誤ってつくってしまうので、自分でつくった壁を乗り越える事ができなくなってしまうわけである。これが偶像崇拝がダメな理由で、ルシファーの錯誤の壁である。

勿論、憧れの存在に近づくために、自分の壁を乗り越えるために、努力するという良い面もある。しかし、いつかは、この壁をなくさないといけない。偶像崇拝をやめないといけない。

シュタイナーによると、このルシファーの錯誤の壁は、超感覚的意識を獲得するために乗り越えるべき1つの壁で、まだ他方には、アーリマンの物質世界の、覚醒意識の壁がある。

この覚醒意識の壁とは、簡単に説明すると、動物と人間の違いであり、そのタンパク質の違いである。よく魚を動物から度外視する人がいるが、魚も動物である。肉食がよくないといいながら、魚食を勧める偏った動物愛好家、差別主義者がいるから困る。哺乳類よりは下等生物というだけである。

魚も動物だが、人間は動物とは全く違うのは、人智学を学んだ者ならば当たり前だの話である。ダーウィンの進化説は物質界だけの話で、宇宙全体からすれば、嘘八百である。

シュタイナーは、動物の死と人間の死は全く異なり、動物の死は死ではなく、人間の生に譬えるなら、爪や髪の毛を切るのと同じであると説いている。

それは、人間が個人的な自我をもち、動物が集団的な集合魂をもつ、違いであるという。だから、動物は、人間のように、思考できるための、個人的な、覚醒意識をもたないので、苦痛や苦悩を、個人的には感じないという。

勿論、アストラル体をもつので、苦痛を感じるのだが、種全体として感じるので、人間の個人的な苦痛や苦悩とは違うという。
だから、物質体にエーテル体がそんなに浸透せずに、結びつきが緩いので、物質体が損傷すれば、すみやかにエーテル体により補充されるので、下等生物などは、損傷した部位が、再生してしまうわけである。

つまり、動物は、種全体が運命共同体で、全体種のカルマをもち、人間は個人個人で人生が十人十色の個人的なカルマをもつので、動物の生と、人間の生は、まるっきりめちゃんこに異なるのである。

動物の生を人間の生と同一視するのは、アーリマンの誤謬で、罠なので、この覚醒意識の壁を乗り越えないといけない。

遺伝子の塩基配列が同じといっても、エクソンとイントロンの配位の仕方が違うし、例え同じ塩基配列で、同じ情報にみえても、動物は種全体で働き、人間は個人で働くので、情報の利用法が異なるので、物質的に同じでも、利用法や精神的意味では、まるっきり違うのである。

だから、動物の病気と、人間の病気も異なり、動物の場合は、種全体に及ばないように、個体が犠牲になり得るが、人間には自我があるので、個人の尊厳や自由が優先されるのである。

一見して、同じようにみえる動物の病気も、種全体の生の目的と、人間個人では異なるので、病気に対する治療法も全く異なり、肉体の構造が違うので、同じ物質であっても用途が異なるので、利用法が異なるから、全体的には別の病気で、別の話になるわけである。

だから、ワクチンがいかに物質的に塩基配列で相同していようとも、それに対する抗体ができようとも、治癒は人間の場合は、個人によるので、いかなる経緯で感染症になったかの個人的な問題で、同じ感染症という結果でも、十人十色の治療法が必要なので、予防は更に困難なんである。それよりも、医療者の医療行為の愛の問題で、精神的な愛情の方が大きいのである。

だから、実質上は、プラセボと同じでしかなく、本当に患者を治したいのか、感染症を予防したいのかの、医療者の心掛けの問題であり、金儲けだけのワクチン接種なら、やるだけ無駄なんである。それは個人の自由であり、あくまで個人的判断に委ねられる。周りがとやかく言う問題ではなく、つまり感染症を予防する熱意や愛がどれだけあるかの問題なんである。

自分で判断できない場合は、自分をよく知ってくれる近くの良き相手に相談すべきだろう。専門家といっても、個人の人生まで知るわけではないからである。だからと言って相談相手に全てを委ねてはダメである。人間は自主的に生きるのが生きる目的でもある。

そこが人間の生き方、動物と異なる自由な生き方なんである。

動物の種の病気とは異なり、人間の病気は個人的なものでなので、自我の尊厳に帰するのである。

キリストがもし、地上に降臨しなければ、人間の自我を目覚めさせなければ、人類種の自我のために犠牲にならなかったら、人間は動物のように獣のように、再び退化して、肉食獣のようになっていただろう。

肉食獣は、種全体の力で、植物タンパク質を、動物タンパク質に作り変える事ができないので、つまり、草食獣がもつタンパク質変性力をもたないので、それだけ愛の力に乏しいので、肉食獣は低次の欲望のままに生きているので、草食獣から、動物タンパク質を補充して生きるしかないわけである。

これが食物連鎖の隠れた意味であり、低次の欲望と、高次の犠牲の愛の違いである。

太陽光には高次の愛が満ち詰まっているので、それをいかに効率よく取り入れるかで、生殖機能が決定される。単純な物質構造、肉体をもつ生物ほど、多産なのは、それだけ太陽光の取得効率化が図られている証である。肉体がほぼ無色透明であるのに気づくだろう。

その代わり、肉体機能が制限されるので、チーターのように速く走れたり、象の長い鼻、キリンの長い首のように使いこなせたりできない。動物は、種として特技、特殊能力をもつが、それは種がもつカルマともいえるが、人間の場合は、全てが個人的で、自由なんで、個人個人で特技や特殊能力が、カルマに応じて異なる。

動物の場合、種によって、天才的能力が発揮され、例えば、ワムシなどは繁殖力が高く、ビーバーや、蜂などは、巧みに巣をつくるなどが挙げられるが、人間の場合は、個人によって、それも、音楽的、数学的な代々の家系の最後に、天才が生まれるのは、カルマの働きで、前世から、天才的能力を発揮できる環境や親を選んで産まれてくるからである。

天才を生み出すのは、何度も前世を繰り返した努力の賜物で、一回の人生の努力から生み出されるわけではないのである。動物の種全体のカルマに相当する能力を、一回の個人的人生で成し得るものではないわけである。

ちなみに、天才の次の転生は、特別な事情がなければ、その天才ぶりを引き継がずに、真逆の能力をもつカルマとなるらしい。つまり、天才的な音楽家は、次の転生では、今度は音痴の人生を送るというような、前世で自分がつくった音楽を、現世で聴いても、全く解せない傾向をもって産まれてくると、シュタイナーは述べている。

動物は集団的な生を送り、人間は個人的な生を送る、という大まかな違いがあるが、高次の愛の表現には、努力して獲得する、その愛の能力、創造力には違いはない。

愛の能力、創造力に向かって、努力するために、シュタイナーの人智学的医学を紹介する。

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ルドルフ・シュタイナー
「精神科学と医学」第10講
1920年 3月30日   ドルナハ
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 この講義の本質は、医学研究を実り豊かにする事にある。でないと、あまりに専門分類化しすぎて、個別な疾患のなかに、自我や全体像を見失いかねないからである。

 個別、特殊性がもつ意味は、結局、相対性に帰するからである。これまで述べてきたように、人間と、外の自然との関係から、治療法を探るのが、人間個人を自然のなか、全体から観察する基礎となる。

 従って、今回は前置きとして、医学の指標となる事例を少し述べる。また、その指標を探る途上で新たな指標がみつかる事もある。

 人智学の探究から、指標を提示する事で、前回のシュタイン博士(1)の講義の意味が検証できる。この分野(医学史)へ、霊の観点から方向付けできる。そこで今回、注目に値する例を幾つか指摘したい。

 1 Walter Johannes Stein 1891-1957 シュトゥットガルトの自由ヴァルドルフ学校の歴史教師(1919-1932)。後にイギリスで活動。 前回のシュタイナーの講義後に講義された。

 例えば、アニスという植物(1)の、人体への作用は、よく知られているが、アニスの特色とは、分泌(排泄)の促進、すなわち、利尿、乳汁分泌、発汗の促進である。

 1;アニス

 セリ科の香草。一般的には種子をスパイスとして用いることが多く、甘い芳香に特徴がある。焼菓子に入れたり、リキュール類の原料にも用いられる。多くの図鑑では、アニスの学名は、Pimpinella anisum となっている。ヨーロッパでは民間で催乳薬として用いられる。
参照;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%B9
    http://www.amazon-herb.com/herb/plant_anise.html

 このアニスの特色は人体の何と関係するのか? 

 アニスの働きは、そのなかに含まれている鉄分、もしくは塩化鉄と関係し、その作用の根本は、血液中の鉄の働きを、血液から取りあげ、血液を人体下部に、抑制する事にある。

 実際、このような植物は、人体の外と内の中間、すなわち、皮膚と心臓の中間の働きに作用するので、このような植物を使って、人体の部位別の作用の違いを研究でき、薬理学の教科書となる。

 例えば、正真正銘の自然の教師とでもいうべき植物、チコリ(2)を取り上げてみる。チコリを手懸かりに、治療を研究できる。

 2;チコリ

 キク科、和名キクニガナ。明るい空色の花をつける。若葉は野菜として食される。根をコーヒーの代用品1)とすることでも有名。一般の薬草学においても、葉、花、種子、干した根、いずれも、利尿、健胃緩下等の薬効があるとされている。中国では全草が肝炎や黄疸の薬として用いられる。
1)http://hirogarden.web.infoseek.co.jp/herballifeherbchicory.html
参照;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%B3%E3%83%AA

 チコリは、消化不良を改善し、つまり、外界に向け開いている臓器の障害を改善する薬となり、また自我に必要な活動を、血液が実行するように、血液性が停滞しないように作用する。

 チコリの作用は、末端の活動に及び、状況によっては、頭部や、特に喉や胸、肺に及ぶ。

 チコリは人体にくまなく作用しているので、チコリを研究すれば、興味深い知見が得られる。チコリの(消化不良の抑制と、血栓予防の)作用が、いわば人体下位から扇形に拡がる、のがわかる。

 では、「チコリの消化不良の改善は何によるのか?」

 それは「チコリのなかの苦味エキスの作用にある。」

 この苦味エキスは、植物のなかでは、まだ物質性を強力にもち、まだあまり消化されずに、外界の外観のままにとどまっている状態を意味する。

 口に入れたはじめのうちは、唾液でほとんど溶かされず、胃に取り込んだ後に消化がはじまり、腸を通じて加工され、血液中に出され、最も改造された形で、末端の骨や神経、筋肉に現われる。そして、この苦味エキスは、まだ消化、加工されていない外界の物質と同じ形態をもつ。





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Last updated  2023年07月18日 14時58分37秒
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