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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2024年04月02日
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カテゴリ:神秘体験空間
先日またエジプトのピラミッドの番組をみたが、相変わらずソクラテスの無知の知を知らない現代人のやることに呆れてしまった。理系馬鹿と文系馬鹿が組んでも現代の物質知の先入観にとらわれていては何をしようが無意味に終わるだろう。

番組によると、ミュー粒子の観測を用いて、ピラミッドに未知の空間があるのを発見した、というのだが、その空間が何を意味するのか不明で、金銀財宝やファラオの死体があるのではと目論んでいるというのである。せっかくミュー粒子が未知の空間に集積しているのを発見しておきながら、その意味に触れないのは、やはり文系馬鹿と理系馬鹿の寄せ集めでしかないのを象徴している。物質的知識は豊富だが、所詮それは破壊的知性にすぎない悪魔の知性なんである。

ミュー粒子 - Wikipedia


例えば、ミュー粒子が、未知の空間を通じて、集積しているのなら、ミューニュートリノはどうだろうか?はたまた電子やタウ粒子はどうだろうか?と考えるのが素粒子物理学的な読みだか、考古学に囚われているために、そのような発想に至らないのが現代人の知性の性というべきだろう。そもそもピラミッドを解明するには、現代の学問を一教科修めても知識足らずで、少なくとも、リベラルアーツの自由七科を修めないうちは、猫に小判だろう。

リベラル・アーツ - Wikipedia


ピラミッドは、宇宙と人間の仕組みを読み解くいわば図解であるのを何度も紹介してきた。それを読み解くにはそれなりの知識が必要で、一人生で習得可能な学問による知性では不可能で、何度も輪廻転生を必要とし、全ての学問に習熟する必要がある。

さて、巷ではサプリ問題が相変わらず騒動となっているが、ピラミッドの未知の空間のように、人間が物質だけで生きていないのを象徴する事件といえるかもしれない。

昔、読むクスリという本があった。感動話が盛り沢山の本だと記憶しているが、人体を動かしているのは、人間の心である。だから、心を正常に動かせば、自然に人体も正常に働くという意味で、心のクスリの本だったように記憶している。いわゆる心のサプリメントである。人それぞれの好みがあり、読書だけでなく、精神のため、こころのためのサプリは、人生に色々と散りばめられている。

上前淳一郎 - Wikipedia


人生には多種多様の心のサプリが隠されている。しかし、現代人は物質現象しか五感で捉えられないので、第六感が働かずに、物質的な運動の背後にある精神的な運動を見逃しがちで、人間がロボットやコンピュータでないのと同じように、物質的な栄養だけを摂取していても、精神的な運動、つまり感動を生じさせない。

昔の日本人が呼んだ本当の意味での気配りができていない。気の利いた科白やウイットに富んだ受け答え、思いやりなどである。感動させる作品は心のサプリといえるかもしれない。

だから、あながち、物質的な運動のなかに、愛はあるんか?と某消費者金融のCMのように問答するわけではないが、実はそこに灯台下暗しといえるような不老不死のクスリの意味を説くカギが眠っている。物質文明では解決できない精神的文化が隠されている。例えば、聖書が読むクスリとなるのは、キリストの行為が読者に感動を与えるからである。

ドラゴンボールの作者がつい最近亡くなって、世界的な追悼となったのは、ドラゴンボールが世界的に感動を与え、読むクスリとなって、いわゆる元気玉を与えたからだろう。「感動」というと、個人的には、巨人の星の感動キャラの伴宙太を思い出し、漫画の世界だが、伴にとっては、星飛雄馬が、心のサプリになっていたといえるかもしれない。感動を与える人は心のサプリを与えている。漫画やアニメの世界は、感動キャラを通じて、子どもに多くの感動を与える心のサプリになっている。

伴宙太 - Wikipedia


そして、心のサプリの延長上に、ピラミッドの未知の空間、つまり不老不死のクスリについての鍵がある。先日、よく見るバラエティ番組の、「にけつッ!!」と「私のバカせまい史」の両番組で、不老不死について面白い話を知った。「にけつッ!!」は、千原ジュニア氏とケンコバ氏のトーク番組で、IKKOさんの爆笑エピソードを披露していた。

にけつッ!! - Wikipedia

私のバカせまい史 - Wikipedia


その話とは、IKKOさんは女性に憧れ、女性になりたいために、どうしても自分の肉体にある男の象徴、男根が邪魔で気になるので、植物を褒めて育てる逆の意味で、四六時中、男根を罵倒していたら、豆のように小さくなったという。つまり、内的にホルモンを調整し、恐らく女性ホルモンのエストロゲンを精神的に上昇させたと考えられる。

シュタイナーによれば、肉体を制御するのが精神なので、精神さえ強化すれば、心のサプリ=クスリと同じように、ホルモンも調整できると説いている。そもそもホルモンとは、自らの精神による心のクスリであり、勿論、外から物質的にエストロゲンを血中に摂取する方法もあるが、それだと所詮精神が伴わないので、物質的に耐性になり、麻薬のように、依存症になってしまい、いずれリバウンドして効かなくなる。

また、「私のバカせまい史」では、古代からの不老不死のクスリを探求した人物で紹介していたが、古代人が不老不死のクスリに、錬金術の古代の意味で、水銀に求めたのを、現代的に、物質的に捉えてしまっているので、つまり、古代の水銀を、現代語の物質の水銀と捉えてしまっていたのがバラエティの限界といえた。古代の水銀とは、水星の意味でもあり、燐と塩を仲介する存在で、人体のなかでは、水の液体を意味する。

人体の60~70%は、水なので、古代人が水銀と呼んでいた液体の水なのだが、現代人が呼ぶ、物質的な水ではなく、霊的な水の液体なので、アリストテレスの四大元素霊の水で、ヘラクレイトスが万物は流転すると説き、タレスが万物の根源は水と説いたように、物質的にも精神的にも、人体を流転させ、居つかせない心の動き、絶えず目まぐるしく変容し、運動する、人智学でいうところのアストラル体の純化、エーテル体の元気を保つ事を意味する。

だからピラミッドの未知の空間を現代的に解釈するのと同じように、水銀を物質的にサプリやクスリとして摂取しても毒になるだけなんである。水銀という金属が常温でも液体という性質をもつので、常時、精神を液体のように流転させる、という液体の流転の意味で、水銀と呼んでいたにすぎない。

古代語をそのまま現代語の物質知で解釈するから、間違えるが、本当の意味は、仏教の不動心と似た意味に近い。明鏡止水の精神ともいえるかもしれない。つまり、精神の意のままに肉体を動かすことである。自我アストラル体、エーテル体、肉体の4つが1つと混然一体で働く、老子の上善如水といえるかもしれない。最高の善とは周囲に感動を常に与える存在である。水は心を洗ってくれる。

上善水の如し(じょうぜんみずのごとし)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書


「私のバカせまい史」が良かったのは、シュタイナッハの不老不死のクスリの探求を取り上げていたところにある。このブログでも以前紹介したシュタイナッハについてググっても、あまり記録が出てこない。睾丸摘出手術については、ほとんど載っていない。

医療の社会史 生・老・病・死 | 医学書専門店メテオMBC【送料無料】 (molcom.jp)

植木 是「1937年の文献にみる2つの睾丸摘出事例と精神医療現場――「救治会」機関紙の座談会記録と『脳病院風景』にある「睾丸有柄移植事件」」 (arsvi.com)


シュタイナッハが睾丸移植を考えたのは、性ホルモンが若返りのエキスだと考えたからなんである。性ホルモンから、ミュー粒子の集積を連想すれば、古代エジプト人が、電子の第二世代のミュー粒子を性ホルモンの如く、若返りのエキスと考えていた可能性が思い浮かぶだろう。

少なくとも、物質を形作る電子の構造からなる肉体だけでない、ミュー粒子の構造体を想定していたのがわかるだろう。つまり、ミュー粒子を浴びるのが、若返りと考えていた節がある。現代のミュー粒子を用いた観測機器などを、既に手に入れ、しかもコンパクトに用いていたと考えれば、古代エジプト人がどうやってピラミッドをつくったのかわかるだろう。モーセが海を割った力の源が明らかになるだろう。ミュー粒子は電子よりも200倍も重いために、電子とニュートリノにすぐに崩壊してしまう。古代エジプト人風にいえば、電子に毒されてしまう、といえるかもしれない。

ミュオンとは | ミュオン科学研究系 - KEK IMSS MSL


だから、ピラミッドの未知の空間を解き明かすには、なぜ、ヒトは老いるのか?に答えを求めないといけない。現代人が日光浴や紫外線浴をするように、不老不死のために、ミュー粒子浴をしていたかもしれない。分解された電子をニュートリノとともにミュー粒子に戻すために若返りの性ホルモンとして活用していたのかもしれない。

ヒトはなぜ老い、死ぬのか?

その答えに、シュタイナーは、メチニコフという人物を取り上げて紹介している。澱んだ水が濁り腐るのと同じように、メチニコフは、人間の精神が、周囲の物質に染まり、物質に毒されるのを、人間の老いと解釈した。つまり、メチニコフにいわせると、老いとは、ペンのインクが紙に染み込み文字となるように、人体が、周囲の物質に浸透され毒された結果生じると考えた。

イリヤ・メチニコフ - Wikipedia

だから、人間は周囲の毒から人体を解放する解毒作用が常に必要と考えた。このメチニコフの考えを発展させると、人間が感動を求めるのは、物質の毒を解毒するためで、物質を超越するためにあり、つまり、物質を積極的に諦める、拒否する精神に到達できる。

物質を超越する精神力、つまり、解毒する働き、老化を阻止する働きを、免疫に求めたのである。メチニコフの数年後にシュタイナッハが、不老不死のクスリを求めて、性ホルモンの働きに辿り着く。シュタイナッハは、ラットを用いて、睾丸移植術から、性ホルモンの血中濃度を高め、老化を抑制する外科手術法を考え出し、実際に、人間にも、若者の睾丸から取り出した性ホルモンを血中投与して、老人の老化を2、3カ月抑制したらしい。

しかし、いずれにしろ、肉体が、炭素化合物と電子の構造体の、物質で出来ている限り、物質的に、死を乗り越えるのは不可能である。物質は、ミュー粒子が電子とニュートリノに崩壊するのと同じく、崩壊の運命にあるが、精神は死なずに、不老不死であるので、次の肉体を求めて輪廻転生する。

つまり、生きるとは、物質をどれだけ解毒し、非物質化させるか、精神的にいうなら、感動を与えられるか、で、不老不死の永遠の天国への階段を上る事ができる。ヤコブの梯子は感動の階段から成り立っている。

ヤコブの梯子は、モーセの杖の、兄アロンの杖でもある。

ヤコブの梯子 - Wikipedia

アロンの杖 - Wikipedia


アロンの杖から、ミュー粒子が照射されたかどうかは謎のままだが、神秘学では、解毒の生と、毒の死を、白い蛇と黒い蛇で表している。白い蛇は、愛の力で、黒い蛇の毒を、解毒し救う、キリストの霊化の働きの象徴である。この白い蛇の解毒作用が医学の紋章となっている。






ツタンカーメンのマスクの頭部の象徴には、生と死の、解毒と毒の象徴の、ハゲタカと毒蛇が掲げられている。この2つは、古代エジプトでは、不老不死の、つまり輪廻転生の象徴なんである。

ツタンカーメンのマスク - Wikipedia

ハゲタカ - Wikipedia

解毒酵素から動物・環境・人の健康を考える 環境科学 リサーチタイムズ (hokudai.ac.jp)


だから、ピラミッドの財宝とは、人間の不老不死のクスリで、若返りと、輪廻転生の教えなんである。だから、むやみやたらと、侵入するとかえって物欲を求め、老化を早める結果となるだろう。

シュタイナーによれば、人間が病気に罹るのは、前世からの因縁であり、つまり前世で解毒できなかった毒を現世に持ち込むためである。前世の毒を現世で解毒するために、人間は感動を求め、生きている。だから、ワクチンなどで、毒を以て毒を制すのでは、本当の意味での、解毒能力、解毒作用を獲得したわけではなく、来世に再び毒として持ち越すことになるという。

ウイルスによる大流行が蔓延るのは、かつてのワクチンによる毒で毒を回避した前世に起因するというわけなんである。ホンモノの解毒能力、精神から発する感動がなければ、人生を物質的に生きていても、精神では死んでいるのである。それは真の北斗神拳のケンシロウからいわせれば、お前はもう死んでいる、毒がまわった存在なんである。

ひでぶ、といって、死んでいかないために、シュタイナーの人智学的宇宙進化学を紹介する。

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 最後の晩餐に秘められた本当の意味は、例えば、火星人が地球に降りてきて、見ることになる地球全てを、たとえ、それらを十分に理解できなくても、ある程度、興味深いものにはなるかもしれないが、レオナルドダビンチの手による最後の晩餐の絵を見たなら、宇宙全体の観点から見ても、地球だけでなく、火星についても、そして、実際には、太陽系全体の、つまり宇宙全体の進化の謎が読み解けるだろう。

 そして、最後の晩餐によって、「地球」の意義が認識されるだろう。「最後の晩餐」のなかに、地上的な関係で示された事実は、全宇宙にとっても意味がある。つまり、神の不死の力に対抗し、ある力が、不死と対立する位置に置かれたのを示している。

 そして、死を克服し、地上で不死の勝利を具体的に示した「キリスト」が証しているのは、時間に捉われた存在たちから、神が自らを区別し、時間に対する勝利を達成し、つまり、不死になったときに生じた意義深い宇宙的な瞬間である。人智学徒がレオナルドダビンチの「最後の晩餐」を霊視すれば、このような全体像が、心の中に感じられる。

 「最後の晩餐」を未熟な感性で見る人は、いま述べた地球の意義を理解できないとは言わないでほしい。そのような人が、この意義を知る必要はない。というのも、人間の神秘的な深み、魂のなかに感じられる地球の意義を、知る必要はないからである。

 花は、自分が育つ法則を知っているのだろうか?

 花は、成長の法則を知らずに育っている。花は自然法則を知る必要がない

 神と、その対立者が、目の前で繰り広げる出来事を見るとき、地上で最も高貴で意味深い出来事、つまり、不死と死の分離が、人間の眼前にもたらされるとき、その圧倒的重要性が感じられるなら、人間の魂が、それらを知る必要があるだろうか?

 地球の意義を知る必要はない。最後の晩餐という、宇宙の意義を写し出す、この絵の前に立つとき、むしろ、その経験が、不思議な力によって、魂の中に浸透する。その絵を描くために、画家が神秘家である必要もない。ダビンチが神秘家でなくても、レオナルドの魂の中には、この最高の意義を表現できる力が存在していた。

 偉大な芸術作品が、力強い効果をもたらすのはそのためである。つまり、芸術作品が力強い効果をもたらすのは、芸術作品が宇宙秩序の意味と密接に結びついているからである。太古の時代には、芸術家たちは、知ることなく、ボンヤリとした意識の中で、宇宙秩序の意義と結びついていた。しかし、また将来において、もし、人智学が、新しい知の体系として、芸術に対する新しい基礎をもたらさなければ、芸術は存続できないだろう。





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Last updated  2024年04月03日 13時51分35秒
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