▼徳川家茂(とくがわ いえもち)
幼名は菊千代(1846~66年)徳川第14代将軍。公武合体政策で天皇の妹和宮と結婚。長州征討で出陣中の大坂城で22歳の生涯を閉じました。
NHK大河ドラマ『篤姫』の第43回『嫁の決心』では,和宮のもとに大阪城で病没した家茂の形見として西陣織が届けられるシーンが放映されました。
和宮は,家茂形見の西陣織を東京・芝 増上寺に奉納しています。このとき,
空蝉の 唐織り衣 なにかせん あやも錦も 君ありてこそ と,詠んでいます。
▼和宮(和宮親子内親王=かずのみやちかこないしんのう)。仁孝(にんこう)天皇の第8皇女
和宮は幕府崩壊後,京都へ戻るが明治7年(1874年)に再び東京に戻りました。東京では,皇族や篤姫などの徳川一門との交流を持ちました。彼女は脚気を患い,明治10(1877)年,箱根塔ノ沢に転地療養しますが,この年の9月,脚気衝心(脚気による心不全)で滞在先の環翠楼(かんすいろう)で死去。31歳の短い生涯でした。
なお,形見の西陣織は,のちに袈裟として仕立てられ,『空蝉の袈裟』として増上寺にいまも残っています。
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