「天孫降臨」で、ニニギノミコトが高天原から地上に降ったという高千穂峰。天の逆鉾は、そのシンボルとなっています。
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慶応2(1866)年春、幕末の志士、坂本龍馬が妻のお龍と新婚旅行で訪れたのが、宮崎、鹿児島県境にある高千穂峰(標高1574メートル)。龍馬が姉の乙女にあてた手紙には、「天の逆鉾(さかほこ)」を2人で引き抜いて元に戻したとつづられ、スケッチも添えていました。
ただし、「今の逆鉾は、龍馬が見たときのままではないのです。江戸時代の噴火で上の3本の刃が折れたため、龍馬が見たのは、現在の逆鉾のうち刃のない下の部分ということです。
今も山頂には、高さ1・5メートルほどの青銅製の鉾が天に向かって突き刺さっています。いつだれが立てたのか。江戸時代の山伏ともいわれるが定かではありません。降臨の際に国家平定のため使われたが、二度と争いを起こさないとの決意を込めて刃を逆さにしたとの説もあります。