![2014-09-ketu01](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/20f41bee42f9358af8457a71c4702b125b15ecba.19.2.9.2.jpeg)
日本高血圧学会 は、今年4月に
日本人間ドック学会 などが公表した"新基準"による混乱した事態は沈静化しつつあるが、基準が緩和されたかのような誤った印象は根強く残っている」としている。
そこで,高血圧の基準は従来通り「上140以上、下90以上」であると訴えるパンフレットを作成,ホームページに掲載した。無料ダウンロードできる。
パンフレットは3種類あり,いずれも人間ドック学会が示した「147/94mmHg」に大きくバツ印を付け「世界も日本も、高血圧基準は140/90mmHgです」と強調している。そして,この基準未満に保たないと、心血管病が将来起こる確率が急上昇すると,グラフで図解している。
>>>日本高血圧学会 高血圧基準に関するパンフレット
PDF形式:A4判/3頁 無料
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4月4日,人間ドック学会発表の新基準が話題を呼んだ。それは,150万人の人間ドック受診者のうち,健康な状態にある約1万人のデータをもとにはじき出した新しい「健康基準値」で,血圧の正常値の上限を上147,下94に引き上げる,というものであった。
「健康基準値」とは,血圧やコレステロール値などの数値が,ある一定の範囲内に収まっていれば「正常」,逸脱していれば「異常」と判定する際の基準となる数値のことである。
ところが,その新健康基準はその後,他の学会からの猛抗議を受けることになる。
<本当に「正常」といえるか不明であり(中略)一部には「要再検査,要治療」が含まれている>(高血圧学会)
<人間ドック学会の「基準範囲」は日本国民の健康に悪影響を及ぼしかねない危険なもの>(動脈硬化学会)
このような他学会の猛反発を受け,人間ドック学会は「あくまで健康の目安であり,病気のリスクを示したものではない」と,すぐさまトーンダウンした。
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「血圧147は健康なのか」──医学界を揺るがす「健康基準値論争」について,「週刊ポスト」と「週刊東洋経済 2014年9月13日号特集:クスリの裏側-【電子書籍】 」が特集を組んでいる。その内容は,一読に値する。両誌の記事ともに,インターネットで閲覧できる。
>>>「70歳超の54%が服用の降圧剤 死亡リスク10倍に高まる結果も」 (週刊ポスト) http://www.news-postseven.com/archives/20140905_274277.html?PAGE=1#container
「健康基準値」の第一人者,大櫛陽一・東海大学医学部名誉教授の持論をもとに問題分析している。
>>>「健康診断の「基準値ありき」にモノ申す (週刊東洋経済)
http://toyokeizai.net/articles/-/47306
学会間の論争は,本質が抜け落ちていないかと,疑問をていしている。
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