硫黄山 噴火警戒レベル2に引き上げ
▼ライブカメラ-気象庁 えびの高原 2016-08-10-06:35
鹿児島県と宮崎県との県境にある霧島連山のえびの高原の硫黄山周辺について,9日夜,気象台は噴火警戒レベルを,1から火口周辺規制の2に引き上げました。
霧島連山の硫黄山では,先月25日から傾斜変動が繰り返しみられていて,現在も隆起が継続しています。東京大学地震研究所が8日に実施した現地調査で火口内で噴出物が確認されたということです。気象台は硫黄山周辺で今後,小規模な噴火が発生する恐れがあるとして硫黄山の噴火警戒レベルを1から2に引き上げて警戒を呼びかけています。
霧島連山の火山活動に詳しい研究者は,「地下の浅い部分で圧力が高まっていると考えられるが,水蒸気噴火は一定のガスがたまるといつ発生するかわからない。規制範囲に入らないことはもちろん,規制の外が必ずしも安全だというわけではないので,万一に備えてどこに逃げればいいのか確認してほしい」と,登山者に注意を促しています。
●霧島連山
霧島連山は,・鹿児島,宮崎県境に位置し,加久藤(かくとう)カルデラの南縁部に生じた20を超える安山岩の小型の成層火山・砕屑丘からなる火山群です。
成層火山は高千穂峰,中岳,大幡山などで,砕屑丘は韓国岳,大浪池,御鉢(高千穂峰の西),新燃(しんもえ)岳などで,山体の大きさに比べて大きな火口を持ちます。
また,大浪池,大幡池,御池,六観音池など多くの火口湖があります。えびの高原と南西側山腹に温泉・地熱地帯があり,特にえびの高原の硫黄山では活発な噴気活動がみられます。
有史後は,主に御鉢と新燃岳(底部に火口湖)で噴火を繰り返してきた御鉢は1923(大正12)年の噴火以来穏やかであるが,過去の活動記録によれば霧島火山群中もっとも活動的な火口です。
新燃岳は2008年8月に小規模な噴火が発生しています。
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