新燃岳-噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ
霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 注意を
鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳で火山性地震が増加していることから,気象庁は「活火山であることに留意」を示す噴火警戒レベル1から,2(火口周辺規制)に引上げました。
4日の現地調査では,山の西側斜面で噴気や地面の温度が高い領域が確認され,5日,行った調査でも引き続き確認できたということです。
⇒⇒ 気象庁 ⇒ 噴火警報・予報: 霧島山(新燃岳)
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/forecast_05_20171005233453.html
火山名 霧島山(新燃岳) 噴火警報(火口周辺)
平成29年10月5日23時35分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台
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<霧島山(新燃岳)に火口周辺警報(噴火警戒レベル2,火口周辺規制)を発表>
新燃岳火口から概ね1kmの範囲では,噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
<噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ>
**(本 文)**
1.火山活動の状況及び予報警報事項
新燃岳では,9月23日頃から火山性地震が増加し,本日23時までの24時間で87回発生しています。また,火山性地震の振幅は次第に大きくなっています。火山性微動は観測されていません。
これらの地震の増加に伴う地殻変動は認められませんが,GNSS連続観測では,霧島山を挟む基線で2017年7月頃から霧島山の深い場所で膨張する傾向が認められています。
今後,小規模な噴火が発生するおそれがあることから,新燃岳火口から概ね1kmの範囲では大きな噴石に警戒してください。
2.対象市町村等
以下の市町村では,火口周辺で警戒をしてください。
宮崎県:小林市
鹿児島県:霧島市
3.防災上の警戒事項等
火口から概ね1kmの範囲では,噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
噴火時には,風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
<噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ>
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霧島山は,宮崎・鹿児島県境に位置し,加久藤(かくとう)カルデラの南縁部に生じた20 を超える安山岩の小型の成層火山・砕屑丘からなる火山群である。成層火山は高千穂峰,中岳,大幡山などで,砕屑丘は韓国岳,大浪池,御鉢(高千穂峰の西),新燃(しんもえ)岳などで,山体の大きさに比べて大きな火口を持つ。また,大浪池,大幡池,御池,六観音池など多くの火口湖がある。えびの高原と南西側山腹に温泉・地熱地帯があり,特にえびの高原の硫黄山では活発な噴気活動がみられる。
有史後は,主に御鉢と新燃岳(底部に火口湖)で噴火を繰り返してきた御鉢は1923(大正12)年の噴火以来穏やかであるが,過去の活動記録によれば霧島火山群中もっとも活動的な火口である。
新燃岳では2008年8月22日に小規模な噴火が発生した。
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