硫黄山の周辺も小規模噴火発生のおそれ 気象庁
気象庁は16日午後4時,宮崎,鹿児島県境の霧島山・えびの高原(硫黄山)周辺=火口周辺警報(噴火警戒レベル2,火口周辺規制)が継続=の火山活動が高まっており,小規模な噴火が発生するおそれがあると発表した。
13日から16日午後3時までの間,えびの高原(硫黄山)周辺は,火山性地震は少ない状態で経過している。しかし,火山ガスや熱水が関与していると考えられる浅い低周波地震が時々観測されている。カメラ観測で噴気が13日に稜線上70メートルまで上がった。2015年12月ごろに出現した熱異常域が次第に拡大し,噴気の量が増加している。
また,硫黄山の南西3キロ付近では,6日以降,地震が時々増加しており,13日午後4時から午後10時にかけて,一時的に多い状態となった。その後は少ない状態で経過している。
>>>火山の状況に関する解説情報
出典:平成29年10月16日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/552.html#kaisetsu
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2,火口周辺規制)が継続>
10月13日から10月16日15時までの霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の活動状況をお知らせします。
火山活動の状況
えびの高原(硫黄山)周辺では,火山性地震は少ない状態で経過していますが,火山ガスや熱水が関与していると考えられる浅い低周波地震が時々観測されています。火山性微動は観測されていません。
監視カメラによる観測では,噴気が13日に稜線上70mまで上がりました。
えびの高原(硫黄山)周辺では,2015年12月頃に出現した熱異常域が次第に拡大し,噴気の量が増加しています。
GNSS連続観測によると,7月頃から霧島山を挟む基線で伸びの傾向がみられており,霧島山の深い場所で膨張している可能性があります。
また,硫黄山の南西3km付近では,10月6日以降,地震が時々増加しており,13日の16時から22時にかけて一時的に多い状態となりました。その後は少ない状態で経過しています。
10月13日からの火山性地震の発生回数は以下のとおりです。なお,回数は速報値であり,精査の結果,後日変更することがあります。
火山性地震
10月13日 2回
14日 1回
15日 1回
16日15時まで 0回
えびの高原(硫黄山)周辺では,火山活動が高まっており,小規模な噴火が発生するおそれがあります。
防災上の警戒事項等
えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では,噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では,降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。
現在の警戒事項等
えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では,噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では,降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。
噴火警報の対象市町村
以下の市町村では,火口周辺で警戒をしてください。
宮崎県 :えびの市
鹿児島県:霧島市
⇒⇒ 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表 ⇒ 霧島山(えびの高原(硫黄山)火山の状況に関する解説情報 平成29年10月16日16時00分
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/552.html#kaisetsu
んでした。