鹿児島の夏の風物詩「六月灯(ろくがつどう),鹿児島弁では,「
ろっがっどー)。灯籠が放つ柔らかな光は人と街をあたたかく包み込み, 幻想的な雰囲気を醸し出します。
旧暦6月(現在は主に新暦7月)に県内の神社や寺院で,それぞれ日を定めて行われています。当日は奉納の芸能があったり,夜店が出て賑わいます。六月灯は毎年7月1日,八坂神社からスタートし,鹿児島県内の神社や寺院で催され,月末まで続きます。
氏子の家では燈ろうの木枠を保存しておき,さまざまな絵や文字を書いた和紙をこれに張りつけて,社寺に奉納。社寺ではこれを境内に張り渡した網に吊って灯を入れます。
「六月灯」の始まりは,島津19代藩主久光が上山寺新昌院(現新照院町)の観音堂を再建した折,旧暦6月18日に沿道に燈籠を掲げ道の明かりにしたのに始まり,これにならってだん家でも燈ろうを寄進したのが由来といわれています。鹿児島の夏の風物詩として受け継がれ,今も多くの人で賑わいます。
なお六月灯の由来に関しては,「六月のオツメアゲ」といって早馬神や鎮守様などにお燈明を上げ,牛馬の疫病祓いや田の病虫害駆除を祈る習わしが,行事として洗練されて六月灯の祭りになった,との説もあります。
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鹿児島の初夏を彩る六月灯
鹿児島の伝統的な夏祭りが,「六月灯(ろくがつどう/※ろっがっどー)」(※鹿児島弁)です。社寺の風情と燈ろうが放つ柔らかな光。長い歴史をもつ六月灯は,鹿児島の夏の風物詩として受け継がれ,今も多くの人で賑わいます。
◆南薩地区(南九州市・南さつま市・指宿市・枕崎市)7月7日 | 稲荷神社六月灯(南九州市川辺町平山) |
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15日 | 宮脇地区夏祭り「六月灯」(南九州市頴娃の宮脇地区公民館)、稲荷神社六月灯(日置市東市来) |
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16日 | 利永神社六月灯(指宿市山川利永)、竹屋神社六月灯(南さつま市加世田宮原)、浮辺六月灯(南九州市知覧の浮辺校区公民館) |
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17日 | 寄木八幡神社六月灯(南さつま市加世田小湊) |
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18日 | 小松原八幡神社六月灯(南さつま市加世田小湊)、枚聞神社六月灯(指宿市開聞十町) |
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22日 | 御領地区興玉神社六月灯夏祭り(南九州市頴娃の御領地区公民館)、石垣三集落六月灯(南九州市頴娃の戸柱公園) |
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24日 | 枕崎神社六月灯(枕崎市山手町) |
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25日 | 揖宿神社六月灯(指宿市東方)、菅原神社六月灯(指宿市山川福元) |
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27日 | 南方神社六月灯(指宿市山川成川) |
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28日 | 徳光神社六月灯(指宿市山川岡児ケ水)、南方神社六月灯(枕崎市鹿篭麓町) |
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29日 | 大山神社六月灯(指宿市山川大山)、立神神社六月灯(枕崎市塩屋北町)、妙見神社六月灯(枕崎市寿町)、大丸校区六月灯(南九州市川辺の大丸小学校) |
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8月7日 | 蛭子神社六月灯(枕崎市恵比須町) |
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