台風19号による長野県内全体の被害総額は2318億5000円。
長野県の発表によると,台風19号による商工業,農業,公共土木施設などを含めた県内全体の被害総額は2318億5000円にのぼります。
商工業関係の直接被害総額は11月7日時点で648件,672億5100万円。自然災害による商工業被害としては長野県で過去最高額となりました。「商業」には浸水被害を受けたJR西日本,JR東日本のそれぞれ新幹線車両の被害額を含んでいます。
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漬物やつぐだ煮を製造する
宮城商店(長野県千曲市)
https://konohanaya.co.jp/ の工場は台風19号被害に遭って58㌢-70㌢㍍浸水。袋詰めの真空包装機が止まってしまった。故障した"心臓部″のトランスを交換するには2カ月かかるとメーカーから言われた。その間,商品を作らなければ在庫は底をつく。絶体絶命の危機である。
そんな時,救いの手が差し伸べられた。同じメーカーの包装機を使う同県中野市の同業に助けを求めると,二つ返事で快諾。「ウチはやりくりできるから」と稼働中だった複数の真空包装機の1台からトランスを抜き取り使わせてくれた。「まさに〃心臓移植″だった」と感謝する。
同様に故障した瓶詰めの機械も別の食品加工会社が貸してくれた。九死に一生を得た宮城商店。同社は「災害は深刻だったが地域の絆を強めるきっかけになった。災い転じ,会社同士がより団結するチャンスにしたい」と語る。
(出典:日刊工業新聞 11-29)
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