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カテゴリ:イエティ奇譚
うっほ! 土曜日日曜日はダライラマ猊下の法話&講演に! ああ、シアワセ!! こんな間近で猊下のご尊顔を拝見できるなんて!! 土曜日の法話はツォンカパ大師の「The three principal aspects of the path」について。 そーいや、この本は一昨年カトマンドゥで購入したけど、チョコっと読んでそれっきり。 イケナイイケナイ! (『入菩薩行論』も、あまり読み進めていないし・・・) 最近、本ばっかり読んでるんだけどね。 仕事で「ぼろ」を出さないように、予め「あ!これ知っとかなきゃ!」って思ったことがあったらスグに書籍購入、そして予習は一夜漬け!! なんか、いつまでたっても成長しないワタクシの人生です。 日曜日は『仏教と科学について』みたいな講話。 「地球の未来」への対話 -仏教と科学の共鳴- 常々「仏教と科学ってスッゴク相性がいい!」って思っていたし、科学者(←学者崩れだけど)で仏教徒(←仏教徒歴4ヶ月弱だけど)のワタクシにとっては将にドン・ピシャリな内容! そんなこんなでスバラシイひと時を過ごしたのでした。 本当にアリガトウございました!! だってさ・・・ 法話・講演を聞いていて、猊下のお姿を拝んでいて、やっぱり浮かんでくるのはチベットで沢山沢山触れ合ってきた大勢の人たち。 みんな、猊下のことを最上級に畏怖し敬愛している。 でも、どんなに望んでも、生半可な気持ちじゃ猊下を直接拝むことが出来ない。 チベット人も簡単に移動できないし(中国政府は少数民族に対してパスポートを殆ど発給しない。ま、数年前まではカナリ限定された漢人にしか発行していなかったけどさ)、猊下は中国領に入れないし。 そんな大勢の人たちが浮かんできて。 自分の嬉しさと、彼等に対する申し訳なさと、現状を見ての悲しさと、どうにかしようって決意とが入り混じって、結構グシグシ泣いていました。 だからと言って『拳を上げてのfree TIBET!』ってのは違うな、って感じちゃうけどね。 てか、日本、過激派みたいなフリチベさんがいるのな・・・ そーゆー人たちに個人的な面識はないのだけど、チベットマニア達によれば、チベットに行ったこともなく、中国人と話したことすらない人も結構いるみたいね。 ワタクシ、中国キライだけど、「ソレは違うな」って違和感感じてます。 (質問者が猊下に対して「チベット独立を訴えてよぉ~」と言えば、会場から拍手が沸きあがるところとか、なんか恥ずかしくなった。猊下のアプローチを知らないのかなぁ?) そうそう、2日目の講演内容だけど、コレ、素晴らしかった!! 4人の日本人がイロイロ提起していくのに対して、司会が 「ソレに対して法王はどうお考えですか?」 みたく、そんなんなら誰でも司会できるやん! ってツマラナイ司会内容でお話し進行。 そして4人の日本人が・・・ 1、足を大きく組んでパンツの裾からスネ丸出しの下品男 よく捉えれば「縁を認識して、大切にしよう!」って内容と理解できた。 (司会者はアサッテな要約してたけど) 地球は1つ。イロイロ問題ある(作っちゃった)けど、希望は持とうよ! って。 『態度』以外はなかなか素敵なこと言う方でした。 2、「七つの子」を歌っちゃう男 あまりマトモなコト言ってる様に聞こえなかったけど、まぁ無礼ではない。 最後に「自然との融合」的なコトを、『記号論的見解から『七つの子』を解釈して』説明しちゃうような凄腕君。 3、「生きていること」と「生きていくこと」の差にこだわる空気読めない男 なんか、参加者は結構拍手してたけど、ワタクシ、この人の言うコト、よくわかんなかった。 この人、『世界には先進国の人間しかいない』って思ってるのかなぁ? 猊下が自分の問いかけに答えていない!って通訳に食ってかかってるし。 てか、じゃあ自分で『模範翻訳例』を挙げろってーの。 特定言語の表現のみに頼れる理論は弱いよ。誰も理解しない。 (そこで島国根性丸出しを見事証明! みたいな) 4、『弁証法』で科学と宗教の『合』を図る賢者 この人、スゴイ! もう、最後に決め球出したな!? って感じ。 「警戒心を起しにくい科学は、異教を否定しやすい宗教を補完しえる」って。 だから宗教教育にも先端科学教育の導入を!って提言していた。(←言葉の選び方にも好感) 確かに、仏教と科学は「理論的」ってコトで非常に相性花丸状態だしね。 「そーだけど、現在の『精神科学』って『昔のインドの哲学』からみたら幼稚園レベル 『インド哲学』は『現代科学』に示唆を与えることができますよ。ご参考にね!」 と、猊下の真剣なお答えが最後になってやっと出てきた感バチバチ。 てか、しっかり議論になってるし、「智慧の出し合い」と感じられて嬉しかった。 4の人「今のココロの科学の大きな命題は、『私とは何か』なんです」 ! そーだったのか! とワタクシ1人で納得、そして興奮。 科学は何を目的に進歩を遂げるのか? 何が原動力か? それは『人々の望みをかなえること』だと思ってる。世の役に立つべし! では『人々の望み』とは? それは簡単。『シアワセになる』ことだよね。 では、『私とは何か』を解明することってどんな意義が? それって拡大解釈すると、「空性の理解」ってコトだと思う。 『特定宗教の教え』ではなくてニュートラルな『科学の結果』として『空』が理解できる! ああ! それって解脱への、『ブッダの境地』への第一歩!! 完全な1人拡大解釈で、人々の願いは『涅槃へ』と言うことを再認識しちゃった!! そーすると「幼稚園レベル」っての、納得。 『空性の理解』の先も、『境地』までの道のりはマダマダ長いからね! と完全幸福状態に包まれました。 ま、ただ、これが『無明の産物』でないことをこれから検証していかなくちゃだけど。 やっぱり仏教ってイイなぁ。科学も好きだなぁ。 講演後も、チベット友達と暫くチベット話に花を咲かせて。 ああ、日本に帰ってきて良かった! って実感。そして『流れ』を認識。 チベットのおかげで、いろんなものに気付かせてもらってます。 ところで。 日曜日は暑いくらいだったけど、今日、寒くなったね。 帰り、駅から外に出たら、一気に気温が下がって、風も強くて雨も降ってて。 しかし・・・ もうコートとか着なくちゃイケナイ、そんなレベルかなぁ? フツーにシャツだけで大丈夫だと思うのだけど・・・ ああ! 元々非常に寒がりだったワタクシ、チベットに慣れ親しむことを通して、寒さに耐性ついちゃってたり。(←決して『青い島生活を通して』とは言わない) だって! 「最低気温0度」とか言われても、ふぅ~ん、って感じだし。 寒いってのは! -20度以下!!! なんだかスゴク生き易い。 それってツマリ「ココロへの障害」がないってこと。平穏なココロをもてるってコト。 ああ、凄いぜチベット!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/11/03 01:32:42 AM
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