昨日の続き。
実はずっと使ってみたかったMCカートリッジは、Xerxes20と同じRoksanの「SHIRAZ/MC(シラズ)」です。
特に過去聴いてよかったわけでも、雑誌等からの憧れがあったわけでもないのですが、純正の組み合わせには一度チャレンジしてみたいな、と。Roksanが音決めしたであろうカートリッジを使ってみたいな、と。ターンテーブルとアームとカートリッジをRoksanという同一ブランドに統一することでマッチングの良さが引き出せるのではないかな、と。
私の周囲ではNaruさんがアナログ再生に燃えているお一人です。しかも同じRoksanユーザーだから、相談しやすく、Roksanに合うカートリッジに関してもお詳しい。我が家の音も聴かれているので、嗜好もわかっていただけたかもしれませんし。
以前ご訪問時に、「Shirazはどうでしょうかね?」と鎌をかけると、首を振られて、「元はEMTのTSD-15ですよ。。。」
お前はどこを目指すんだ、みたいな^^ 豊富なご経験からして、それは違うだろうと思われたはず。
同じRoksanユーザーのピピエコさんにお聞きしても、「なぜEMTを選ぶ? んな難しいものを。。。」。
他にいくらでもあるじゃないかと思われたはず。
う~む。
それでもSHIRAZ/MCが欲しいと、心の奥底がくすぶっていました。けど、SHIRAZ/MCは内部インピーダンスが24Ωだから、Ortofonのフォノイコには合わないだろうな。。。
でも。やっぱり。欲しい。
購入前に周りに否定されてなお、数ヶ月に渡って欲しいというのは、欲求として本物と判断しました。
以前なら、「○○しか使えないから、△△の中から選ぼう」としたでしょう。自分はその分野に詳しくないのだから、経験者に薦められなかったら買わないでしょう。“たかがレコード針”の値段の高さに二の足を踏んだでしょう。一発賭けではなく、将来的にも使い続ける目線で選んだでしょう。
今は違います。
「理由は問わず、今欲しいものを買う」
これです。
自分としては、40歳を過ぎて起きた大きな心境の変化ですね。
で、SHIRAZ/MCを買ってしまいました。買わぬ後悔より買った後悔。