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テーマ:80年代英国音楽(63)
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“Town Called Malice” by The Jam 1982
ボストン対クリーブランド、今日はボストンの地元フェンウェイ・パークでは、頻繁に BGM をかけているということに気が付きました。 8回途中、岡島が交代したときには、あちこちの球場で耳にするトロッグズの『ワイルド・シング』が、ほかにも、おなじみのところでは、プレスリーの『サスピシャス・マインド』やアイズリー・ブラザーズの『シャウト』なんかが聞こえてきましたが、3点リードして迎えた8回の裏の攻撃を前にした『スウィート・キャロライン』は、ものすごい盛り上がり方でした。 途中の歌詞はともかく、♪ スウィート・キャロライン ウォウォウォ~のところ、とくに ♪ ウォウォウォ~ は間違いなく全員で叫んでいました。あと、それに続く ♪ Good times never seem so good ~ のところでも何やら大声で叫ぶんですよ。よく聴いてみると、どうやら Boston! Boston! Boston! Boston! ってわめいていたようなんですけど、どうなんでしょう。 けど、今日一番驚いたのは、6回が終わったところでジャム(The Jam)の82年のヒット曲『悪意という名の街(Town Called Malice)』が、球場に響き渡っていたことです。いろいろ流れた曲のうちでも、はなはだ異色な感じでしたね。 なんだ、おまえは野球は見ていなかったのかなどと思った人はいませんでしょうか。大丈夫です、時々見てました。第7戦ボストンが勝ちましたね。リーグ・チャンピオンになりました。 で、『悪意という名の街』に戻りますが、ジャム解散寸前の曲ですから、どちらかというと R&B 色が濃く、スタイル・カウンシルへの繋ぎ役的に語られることも多いかと思いますが、でもそれは、楽器編成やアレンジに反映されているということで、アップテンポのノリの良さやシンプルなメロディーラインは、むしろ初期を思わせるものです。 ただ、ジャムを知っていると、アメリカ大リーグのリーグ優勝決定戦最終試合のバックで聞こえて来るというのは、ちょっとミスマッチというか、違和感もあるところです。でもこの曲をかけたのにはたいした理由はなく、たぶん、単に BGM の係の人が好きだからだと思うんですよ。 いずれにしても、アルバム "The Gift" の中でも一番かっこいい曲だと思うんですけど。 ♪ And - stop apologising for the things you've never done, Cos time is short and life is cruel - but it's up to us to change This town called malice. やってもいないことを謝るなんてよしてくれ 時間は足りないし人生は残酷なものだから でも変えるかどうかは僕たち次第だ この悪意という名の街を ウェラーくんの作詞家としての才能も、やはり見過ごせません。 (文中訳:穴沢) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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