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テーマ:ジャズ・ヴォーカルの魅力(75)
カテゴリ:ジャズ・ヴォーカルの魅力
10月のことですから、もうだいぶ経ちますけど、3泊4日で京都・大阪に行ってきました。 実に京都は大学時代に行ったのが最後だから、何年ぶりだろう。 京都のような町には1度住んでみたかったなあ。あと、神戸もね。何歳になっても憧れの町なのです。 病気が発覚してから約1年半になりますが、泊まりがけで旅ができるようになろうとは、思ってもいなかっただけに、ついうきうきとして、まるで修学旅行の高校生のような気分でしたよ。 あ、そうなんです。修学旅行といえば、僕が高校生の頃は、うちの辺りは皆ほとんど関西方面でした。奈良・京都ね。因に、小学校は日本海の海へ、中学では東京・鎌倉・江ノ島でした。今では小学生は静岡とか東京で、中学生が奈良・京都。高校生は沖縄ですからね。時代も変わったもんです。 で、今回は息子の大学受験の下見。もちろん息子同伴で (いやむしろ息子に連れられてというべきか)、私大の第1志望がとりあえず京都の大学なのを良いことに、学校をちょっと休ませて。ついでにあれこれ見たいなあと。つまり、これはむしろ僕の楽しみに付き合わせたようなものだわさ。 京都に着いた初日は、楽天仲間の五黄の寅さんに案内していただいて、私大の第1志望校へ。ここは五黄の寅さんの母校なのだから、彼に勝る案内人はおりません。しかも生粋の京都っ子!バスの窓から「この中学に通っていたんです。当時は1学年16クラスでしたよ」などという解説を聞けば、どんなバスガイドもこれは真似できまい。 しかし、いくらベビーブーマーの我々世代とはいえ、1学年16クラスはすごいなあ。当時はまだ都市の空洞化とかドーナツ化現象などは大してなかったでしょう、大都会の中学が規模が大きかったのは記憶していますが、うちの近くの県庁所在地のマンモス校でもせいぜい13クラスぐらいでしたからね。五黄の寅さんと僕は学年が同じなので、比較対象としては絶好のサンプルだと思います。僕の通っていた中途半端に都会の中学は、僕の学年が9クラスだった。これに対して16クラスは都会のど真ん中だったことが良くわかります。 しかし、あの頃は子供が多かったんだなあ。 などと考えたりしているうちに目的の大学に到着しました。 五黄の寅さんが通っていた頃に、理科系の学部と文科系の一部の学部が、市の中心部からこちらに移転して来たんですが、当時は建物も少なく、五黄の寅さんの言葉を借りれば「何も無かった」そうです。その後、理科系は隣県に出て行き、文科系のほとんどの学部のこちらへの移転が完了して、現在の姿になったとのことでした。 女子学生も多く、緑もたくさんあって、現代らしく明るいキャンパスは、かなり良い雰囲気でしたが、「当時は男ばっかだった」ということで、五黄の寅さんにはずいぶん隔世の感があったようです。 さて、今回の京都での話はここまで。 五黄の寅さん、本当にありがとうございました。 え?まだ1日目の最初じゃないかって? すいませんねえ、ついつい調子に乗って、書き始めちゃいましたが、何しろ3泊4日ですから、あまりに盛りだくさんで、いちいち書いていたらキリがありません。 それに、今日書くのはあの暗めの名曲 “Yesterdays” のことですので。 あ、誰ですか。ジョンの命日だけに今日はビートルズの超有名曲の話題だと思った人は。 タイトルを見て、おい、穴沢!“Yesterday” に “-s” が付いてるぞ。“などと、鋭い (けれど見当違いな) 指摘をしてくださった方もおありでしょうか。 けどね、こう言っては何ですが、僕がそのような間違いをすること自体がありえないでしょ。まあ、とりあえず読んでみてください。 ********************** ここでまた話は京都に戻ります。 僕が高校の修学旅行で初めて京都に行ったときの一番の思い出を。 聖護院の宿に泊まった翌朝、旅館のテレビで素晴らしい番組を見たのです。10分ほどの民放のつなぎ番組で、風景の画像を流しながら、音楽を聴かせるというやつ。今ならそんな手抜き番組はあまり無いですけどね。しかし、まだ民放のテレビ局が1つしか無いような田舎の高校生には、かっこいい歌が流れるだけで、十分素敵な番組だったんですよ。特に選曲が良いなあと、感動してしまいました。 そして、そのとき聴いたのが、何を隠そう “Yesterdays” だった。 暗い感じなのに、素敵な曲だなあ。京都は良いなあ、朝からテレビでこんな良い曲が聴けて。とか、思ったもんです。 歌っていたのはビリー・ホリデーだったと、なんとなく記憶していたのが、最近手に入れたダイナ・ショアの CD に入っていたのを聴いて、もしかするとこっちだったかと、自信がなくなってしまった。 この二人、歌い方も声の質も全然違うのに、曖昧な記憶というのは、たちが悪いなあ。どっちかわからなくなってしまった。でも、考えてみたら、こんなスタンダード曲なのだから当然ほかに何人も歌っているわけで、ビリー・ホリデーとダイナ・ショアの二人に限定するというのも、かえって無理があるのかもしれないなどと思うと、ますますわからなくなってくる。 で、とりあえずもう一度両者をじっくり聴き比べてみた。 声の感じはダイナ・ショアが近い気がする。バックの演奏は、あまり楽器の数の無いバンドだったように思うので、ビリー・ホリデーの方かなあ、やっぱ。けど、結局わかりません。 ただ、なんとなくビリー・ホリデーだったという記憶があるのは、ひょっとすると画面に曲名と一緒に歌手名も出たのかもしれませんね。曲名が出たのは鮮明に覚えているんですよ。 まあ、こんなことが修学旅行の一番の思い出ですから、二番目も変なやつだろうと思ったあなた! そのとおりです。 やはり京都の思い出です。けど、その話はまた今度。 “Yesterday” の前に “Yesterdays” があったのか。ポールは “Yesterdays” を意識していたのかなあ、なんてことが頭からなかなか離れない高校生の穴沢君でした。 今は、ジョン・レノンの在りし日を偲びながら、過ぎ去りし日々 (Yesterdays) に想いを馳せる老穴沢です。 ビリー・ホリデーの “Yesterdays” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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