かつて、かいじゅうたちの本棚があった。

『少年は荒野をめざす』吉野朔実　集英社
ぶ～けコミックス　全６巻

を、読み直しました。結構マジメに。
画像がいつもどおり粗いですが、いま私の手元にある
版がこれで、これを読みましたよという確認のため載せます。

集英社の漫画誌『ぶ～け』連載当時に
リアルタイムで読みました。コミックスが出たら
追いかけて買う感じですね。
いや、これさー・・カバー後ろに初出情報が
載ってるんだけど「昭和」表記なんだよねw　わからん。

一巻は、ぶ～け　60年　９月号から12月号までを収録
とのこと。60年は・・私が14才のときですから
中学３年で、合ってます！　いや、1985年だよね。
最終話が62年の９月だそうですよ。連載２年間か。

それでストーリーは、どーせ誰かwikiに書いてんでしょと
思って（最近ヤサグレぎみ）見てきたんですけど

あれ、間違ってます。

主人公・狩野都は、中３のときに管埜＆小林と高校見学に行って
そこで、走っている黄味島陸を見て衝撃をうけるんです。
「少年として育った理想の自分が、いる」って。
「（狩野によく似た）あれは、誰だろう」って。
で、それまで進路も志望校も考えてなくて先延ばしに
していたのに、陸のいる高校を第一志望に、それ以外
受けないことに決めたんです。

で、試験の出来に自信がなくて、落ちた！　あの高校以外
行きたくない！　って思いつめて家出して、美形の評論家
日夏雄高のところへ逃げるわけですから、その辺
間違うと、おかしなことになりますw

・・クマ（うちの末っ子）がね
「それ、おもしろい？」って聞くんですよ。
「うーん・・少女マンガだからね（基本恋愛もの）
クマには、おもしろくないんじゃない？」
「・・おかーさん、少女マンガ読むんだねえ」
（バカボンばっかり読むと思われたらしい）

いや、今は読まないけどお、少女だったときは読むよ、そりゃ。
絵がきれいでしょ？って言ったら
「こわい」ですって。
男子、少女マンガのキラキラ絵柄怖がりがち。





それで・・何を書きましょうかw
私、吉野朔実先生のマンガを、あんまり褒めてないんですよね。
「分かっているのに読んでしまう」って書いてるし
でも、すっきりしないけど、好きなんですよね、結局。


このお話の「好きなところ」を書きましょうねw（単純）

絵が美しい。
言葉使いが美しい。詩的。
これは、吉野先生が、お好きだったんでしょうね。
「文学的」なのね。日夏雄高って
日夏耿之介と埴谷雄高がくっついた名前だし
狩野のお母さんは作家だし、狩野は制服小説家だし
日夏さんは気鋭の評論家だし、そーいう「文学的」なのが
好きな人にはいいかもしれませんね。
・・15才くらいのね？　いま読むと、いろいろおかしい。
「文学的」とカッコに入れた意図を察してください。

あと、キャラクター的には、昔も今も
管埜くんが好きですね。40枚のふとんの下の空豆が気になって
眠れないお姫様みたいな、気配りの人、管埜くん。
狩野を理解して見守って、ずっと好きだけど
言えない（勢いあまって告白して、避けられる）
仲良しのリーダータイプの同級生ですね。
もー、いーじゃん！　管埜くんで！？
って思いながら読んでたw　管埜くんにしちゃえよ！？って。
あーいう人がいないと、私たちみたいなタイプは
生きていかれないんだよ！！

今回読み直して、印象に残ったのが、陸のキャラ造形ですね。
「好き。付き合って」って言われると嬉しくて断われない、
で、複数人同時に付き合って、最終的にひっぱたかれる。
みんな好きだけど、裏を返せば、誰のことも好きじゃない。無関心。
狩野は、陸を理解しすぎて、動揺させるし拒絶される。
狩野ひとりを取れば、他の人間関係をすべて失うことになる。
（だからって、心中しなくてもいいのに）

この辺は、15才の私には理解が難しかった。
まあ、今でも、よくわからないw
陸の登場時は、狩野とそっくりだったけど
終わりに近づくにつれて、陸は陸の絵柄になっていく。
これが意図されたものなのかどうかは
作者が亡くなっているので、確認のしようが
ありませんね。知ってる方は、教えてください。

たくさんの「彼女」たちのなかで、唯一長持ちする
鳥子さんも好き。昔の高３は、大人だなあ！w

そんな感じですかね。
あと、情報としては、２巻巻末に
「MAKING OF "SHONEN WA KOYA O MEZASU "
メーキングオブ「少年は荒野をめざす」」
５巻巻末に
「MOTHER COMPLEX」「FATHER COMPLEX」「BROTHER COMPLEX」
が収録されています。

以上！（厚切りジェイソンで発音してね）
一読の価値はある、と言いたい。
（入手困難だったりするのかな？）










クエスチョンズ　/　PIZZICATO FIVE



「Q&A」って日記を書いたときに貼ればいいのに・・
計画性のなさにも自信があります。


『Overdose』ってアルバムが好き。






さて。


「おかーさんは、Wikipediaを信用しすぎ」って
ネコクマによく怒られるんだけど

信用するから、嘘を書かないでくださいw
わかってはいるのだがw

前にYaffleさんがラジオで、海外のなんとかってバンドの
Wikipediaを最初に書いたのは僕って話してて
おもしろかったんだけど、何だったか忘れちゃったわ（役立たず）





一生スイカを割れないっぽい藤井風さんへ。


帰ってきた宮崎公演、頑張って。今度こそ。
あと、ふたつ。











ではでは