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2022年08月31日
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楽天で売ってないわ・・仕方ないので、映画版のジャケットでも
見てください(ちょっとお~)小説はイギリスの人が
書いてますが、映画はアメリカで撮られたものです。

『コレクター』ジョン・ファウルズ 小笠原豊樹訳
白水Uブックス 先日読んだヴォネガットと同じ体裁の
古本を読みました。古本しか、ない。
あ、書き忘れた、上下巻です。たいして厚くはないけど。
二冊合わせても、京極夏彦にかなわない(当たり前)

それで、最初に注意しておきますけど
この本を読んだことがなくて、映画も観ていなくて
これから読んだり観たりするつもりで
筋を言ってもらっちゃ困るよ、ほんとに!って人は
この先、読まないでください。




私のせいじゃないからね!
さっさと、お帰りになって!





英米文学の勉強してる人は、未読なら読んだほうがいいと思いますよ。
近代イギリスの社会構造とか差別意識とかリアルだし
早く読んで! ほらほら! 図書館にありますから、きっと。





もう、いいかな?w








! 以下ネタバレあり !



私が読んだのが、上巻1998年10刷、下巻1988年3刷の
白水Uブックスです。初版がどちらも1984年。
で、本文中に、いまならおおやけの出版物には
使用されない言葉がいくつか見られたので、上巻読み終えたくらいに
「これは、最後に注意書きがあるのかな?」と思って
手塚マンガなどは毎回「原本どおり載せます」って断ってますから
下巻をぱらぱらしたら「訳者ノート」(あとがき)が目に入ってしまって

気をつけてたのに・・
ミランダがどうなるのか、自分で読みたくて・・
ご親切にあらすじが書いてあるなんて・・
ちなみに言葉の注意書きはなかった・・

ネタバレます。

四部構成。上巻はほとんど「一」語り手はフレデリック。
役所勤めで、ギャンブルで大金を手に入れたことで
憧れの美大生ミランダをさらって、人里離れた古い屋敷の
地下室に閉じ込める。

閉じ込めて、親切にお世話をしたら、一緒に暮らすうちに
いつかぼくを好きになるそうです・・んなわけ、あるかい!(怒)

上巻終わり近くで、ミランダがひどく体調を崩します。
医者を呼ぶわけにも、連れていくわけにもいかない。
どうするんだろう・・と思ったところで、語り手交代。
監禁されたミランダが、フレデリックの目を盗んで書いた手記が
物語最初からなぞって、再度語られます。
今度は、ミランダ視点の「二」
もーね、ミランダを好きになっちゃうよね!

美しくて(それを自覚していて)若さにあふれていて
優しくて真っすぐで、絵画製作に邁進していて、よくものを
考えていて、そして悩みながら、ずっと年上の画家に恋をしている。
(フレデリックは迷惑なヤツだけど、見る目はある)

どーにか助かって!!って思うけど。

下巻終わりに、ふたたび語り手交代「三」「四」が
短く語られて、物語は不気味に終わります。
救いが、ないわ・・舞城さんなら、こうはならない。


ノート


翻訳者が小笠原豊樹さんと確認して読んでいます。
原文を読まなくても、日本語として素晴らしい。
日本語の文章に、違和感がない。
いくつか、文字の誤りがありました。
これは、翻訳者のせいではないでしょうねえ。校正よね。

たとえば、下巻 p.114 よりにもよって
傍点のついている「とねりこ」ふたつめが「とりねこ」に
なってます。鳥猫・・しばらく考えてしまった。

そう、このお話、蝶の名前もたくさん出てくるんですが
すべてカタカナになってしまうと、味気ないですね。
英語だと、きらびやかなんですよ(イメージ)
「とねりこ」の木は、単純に ash でしょうか。
なじみがないですね。まあ、翻訳だから、仕方ない。

英文の話し言葉を日本語にするときに
悩むところなんですが、悩まないとおかしいんですが

フレデリック 25才
ミランダ 20才

だけど、フレデリックはミランダに対して
尊敬語で丁寧にしゃべる。むしろ慇懃無礼なくらい。
ミランダは、若者ことばだけど、過度にくだけてない。
時代背景を考えても、ギャルみたいに話させるわけには
いかないですね。でも、怒りを爆発させたら
それなりに暴言を吐かせないといけない。

この辺り、見事だなあと思いながら読みました。
ほんと、すべての英文小説を小笠原訳で読みたいわ。
もう、亡くなってるけど。残念。

ノート

遠くから執拗に一方的に見つめていた時間が長くて
フレデリックはミランダを偶像視している、
崇拝していると言ってもいい。

あなたは、いつだって正しいのだからと
議論をしようとしないフレデリックに

「べつに、いつも正しくありたいわけじゃないわ。
まちがってるって言ってよ!」(上巻 p.99)

間違ってるって、言ってよ。
どう考えても、閉じ込めて自由を奪っているほうが悪いのに
逃げようとして彼に手斧を振り下ろした自分を
恥じて責めるんですね。暴力に訴えなくても
どうにか、できるはずだって。

じたばた暴れるミランダは、虫かごに入れられた蝶
そのもの。狭いかごの中で暴れれば暴れるほど
自分で自分を傷付けるだけ。

「バタバタしないで。じっとして」って思うけど
それなら、いちばんいいのは、かごから出してあげること。
おとなしくなるのは、死が近づいた兆候。

死なせないで。



ダイヤ






ある光 / 小沢健二



誰かが私に今日が『LIFE』(1994)の日だって
思い出させたので。まあ『LIFE』は
テンション高すぎて聴いちゃいられないから

この曲はね、1997年末に発表、私は1998年の春に
オートバックスにいてw 頭の上から降ってきた声に
動けなくなって、新曲がリリースされたことを
知りました。静かな情熱に満ちた良曲。

だんだん歌詞が難しくなって
いまや歌詞を見ないと歌えない曲ばっかり?(ご本人がね!)
小沢さんは、歌うたいというより詩人よね。
にしても、衒学的に過ぎるわ。








さて。




Twitterを見てきました!
何だろうね、風くんもスタッフさんたちも常に
スミからスミまでツイートを読んでくれてることに
なってるんですね!(んなわけ、ヒマすぎか)
いいなあ・・だったら・・
私もTwitterに行こうかなあ!?(うそうそw)

しかし、風くんがよかれと思ってしていることが
逆にドロドロとした感情の渦を呼ぶというw

難しいわね!

マウントと嫉妬と偽善と(この中では偽善がいちばん嫌い)
何か発言したら、同じレベルに落ちるってわかっていて
黙って見ているであろう大多数の冷静な人たちと

「若いから」失敗するって考えたいけど
私の経験上、女の人の集団における揉め事は
年齢に関係ない。いくつになっても同じ。
おばさんもおばあさんも集まれば揉めるのよ!w
成長しなくて恥ずかしいわ・・

でも、残酷なことを言うと

そもそもマウントをとれるような状況じゃなくて
風くんに、自覚があろうがなかろうが
嫉妬され嫌がらせされることが
確実に予想される状況に、自分が


「晒されている」ことに、気付いたほうがいい。


風くんには悪気がないから、あなたを守らないし
(・・守ってあげたほうがよくないか?)
自衛しないと、自分が傷付くだけ。

みんな、欲しいのは広範な人類愛じゃなくて
風くんに、自分・ひとりだけに・最優先の・愛を
贈って欲しいのよねw
そんなん、みんなに同じようには無理よ。
少なくとも私には、無理だった。




今のTwitterには、近寄りたくないわ。











ではではバイバイ 余計なことを書いて長くなったじゃないの!





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Last updated  2022年08月31日 21時00分43秒
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