カテゴリ:日記またはメモ書き
わたしたちが同じ部屋にいたとき
「この部屋は一番仲良しね」と言われました。 リハビリがメインの病棟ですから 行く前に「行ってきます」「行ってらっしゃい」 帰ったら「ただいま」「お帰りなさい」 当たり前のようですが、余裕のない病院生活、知らん顔の人も多いのですね。 加えて、怪我で入院している人が多い中 私の歳で入院している人は少ない、 周りは私の母親世代ばかり、娘のように扱ってもらいました。 「上手」「頑張った」元気づけることばをたくさんいただいて 私は自分のために泣いているわけではなく、自分のことより 目の前で私が倒れて死んでしまうかもしれないと思った家族は どれだけ怖い思いをしただろうと。泣いていると 「あきらめちゃダメよ」と声をかけられることも多かったけど あきらめたことなんてありません。私はわたしにできることをするだけ。 早く家に帰って、みんなの話を聞いて笑わせなくては、と思っていました。 仲のいい病室は、私を残して皆退院してしまいました。 職員さんたちには心配されましたが、例によって、 私はどこで誰と一緒でも同じ。そのあともまた 「この部屋は仲良し」と言われながら楽しく過ごしました。 そもそも、わたしはリハビリのために入院していたので 集中するべきはリハビリ、と宣言して、 1日も早く退院することを考えていました。 そう、で、Kさんが退院するとき挨拶に来てくださって 「きっとまたどこかで会うわよ」と私の手を握って、 同じ街に住んでいるのだから会うこともあるだろうけど 月で暮らした記憶も持ってる人にそう言われると 何度も出会う人もいるんだろうなと思えて 風くんのきらりややば。が今までと違って聴こえてきました。 何度も何度も墓まで行って、どこにいるのか探している人がいるんだろうなと思って リハビリの先生にきらりとハウルの動く城の冒頭の共通点について 話しながらぼろぼろ泣いてしまってまたまた「情緒不安定」と笑われ 「覚えていて、私はソフィー、きっと会いに行くわ」ですよ? ちとネタばれだが。伏線が回収されるって素晴らしい。 前回の続きでした。終わり ではでは お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年09月07日 10時43分03秒
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