連休中の学内は
今日は、振り替え休日でお休みですが、学校に来ています。昨日は、息子と遊びましたが、連休明けに民事法の試験があるので、気を抜くわけにはいきません。今日は、さすがに学内は静かです。でも、いつものメンバーは来ているようです。そうだろうなあ。2月3月で、すっかりペースが狂ってしまい、一時はどうなるかと思いましたが、4月も終わりに来て、ようやく遠距離通学に慣れて頭が動き出したようです(トシをとると、環境への対応力が鈍くなって困ります)。でも、それまでは頭が死んでるんじゃないかと思うくらいすっきりしないし、記憶力はもともとダメだったけど、唯一の救いだったヒラメキが全然なくてとってもあせりました。今年度最初のヒラメキは、ありがたいことに地方自治法から始まりました。去年、聴講していたこの科目は、去年のうちには全体像がさっぱり理解できずに終わったのです。今年は、これを履修してマスターしようとしているわけですが、これがまたまたさーっぱり。やはり、わからないものは何回聞いてもわからないものなのかもしれないと腐っていたのです。しかし。展開が開けるときは何の前触れもなくやって来るものです。そういう経験が何回かあると往生際が悪くなりねばってみたくなります。「そうだ。地方自治のあたりは憲法の勉強もろくにやってないし、ちょっと憲法を見てみよう!」と思って、憲法の資料をパラパラ見たのです。五里霧中だった視界が、一気にぱーっと開けました。「よかった。これでちゃんと書ける。」と思いました。同時に「先生、もうちょっと簡単に説明してよ。」とも思いましたが。これは、知識を得る授業というよりも、授業の先取りをしておかないと先生のコトバの含みがわからない授業のようです。去年一度聞いたのは確かにムダではなかったと思いほっとしました。頭は一度スイッチが入ると、いろいろヒラメキ出します。民事法でも、久しぶりに我妻先生の物権の教科書をくまなく読んでみました。何回も聞いているはずの物権変動の話ですが、自分の頭の中の整理がとっても大雑把だったことに気がつきました。もっと、条文にシビアにならなきゃ。そう思ってみると、話の全体像が鮮明に見えてきたように思います。民法全体、民訴法全体をきっちりやりなおしたい気持ちにかられています。今年から、「法と心理学」という科目が新設されました。去年、ローヤリングの中で「ゲストスピーカー」として教えてくださった先生が担当されています。結構おもしろいと思ったので履修しています。去年、この先生のお話を聞いたときは、ローヤリングで、「反対尋問は不要だという学説に対して批評しなさい。」という課題が出されていました。「なんて無茶な学説なんだろう。」と思いながら、それでもそれなりに力作が書けたと思っていました。こういう場合は、実際に反対尋問を受けた経験がモノを言います。でも、それから半年が過ぎて、先生のお話を再度聞いてみると、少なくとも全部の証人を一緒くたにして議論するのはまずそうに思えます。前提もいくつか決めなくてはいけないような気がしてきました。もしかして、新境地が開けるんじゃないか?そんな考えにはまっている場合じゃないけど。今はまださほど一般化していない証言心理学ですが、おそらく近い将来かなりの力を持ってくるはずだと感じています。今のうちにセンスを身につけて、何かの時に思いつくようにしておきたいものです。連休が終わると、すぐに今年の司法試験がやってきます。今年修了された先輩方と、再チャレンジする先輩方とで、どのくらい合格されるでしょうか。今年は早稲田のロースクールが本格的に参入してくるわけですから、合格分布図は去年とかなり変わってくるのではないでしょうか。先生方も緊張されているようです。