これもまた極小プラスティックに!?
これもまた極小プラスティックに!?色合いとデザインが気にいって、5年ほど前に購入していた人工皮革のスタジャン。本年の2月のはじめ知人を空港に迎えにいくときに、羽織ってでかけたのはいいのですが・・・・ 迎えにきた私を見て言った知人の第一声が、 “スリラーのビデオクリップにでてくるみたいなゾンビなジャンパーになってるよ” っていうもの。あわてて脱いで見てみると たしかにゾンビ。。出かける前の羽織る前に確認して剥離がないのことを確認していただけに、唖然としてしまいました。そう言われてみてば 急いでいたので気にする時間がなかったのだけれど、車から降りるときの座席のシートに 膜みたいな、粉みたいな、そんなちょっとした小片がいくつかくっついてたっけ。空港までの1時間ほどの車の運転をしている動作でボロボロと剥離が始まり、音もなく落下していった結果がいわゆるコレなのか と合点がいった次第です。ただし合点はいっても気節はまだ肌寒い2月のはじめ。かわりの衣類も持ち合わせているはずもなく、空港から空港の駐車場の車までゾンビは移動しなければならなかったのですが・・・目ざとい方はやっぱり気がつかれたことと思います。車にたどりつき、すぐに車内には乗らずに、まずはもっていたスーパーのポリ袋にジャンバーを押し込み、帰宅の途に就いたのですが、この行為は正解でした。というのも、剥離して落ちた車の座席についた小片ズが、叩いたくらではなかなかとれない。むしろ はたくと、小さく分解してますますくっついていく というやっかいさだったから。結局は掃除機の出番と相成ったのですが、レベルの強で 吸い取ってやっととれるという頑固さでした[そんなに頑固ならなんで剥がれるのってかんじでもありますが]。で、あらためて人工皮革につい調べるとこの小片ズの正体は合成樹脂。基本的に天然の布地を基材として合成樹脂を含浸または塗布したものと解説してあります。したがって結局のところはおおくくりでいえばプラスチック。プラゴミといえばつついいペットボトルやプラスチック製のバケツ類、ポリ袋などを思い浮かべますが、人口皮革の経年劣化で剥離していって極小となったものも、いわゆる極小プラスチックのなかまにはいるのだろうなと、おもった次第です。そして思いましたよ、小片ズが このまま環境に放出されて分解されていくとすると、動物プランクトンが餌となる植物プランクトンとまちがえて摂食することにもなっていくのだろうなと。最近では 人体からも 極小プラスチックが発見されているというニュースが報道されていますが[こちら]、食物連鎖がまわっていけば、さもありなんと納得してもしまいますよね。ちなみに こちらは 手の平部分に 滑り止めが施された 作業用の手袋。こちらも例にもれず、ある程度の時間がたてば、滑り止めの部分に施されていた合成樹脂がポロポロポロポロと剥離していきます。右下部分に粉状となったそれ が あります。ということで 今回は、 ポロポロになったジャンバーもたしかにホラーではあるのだが もっともっと分解がすすんでいくと、結局は体内にまでプラスチックが侵入してしまうという真のホラーになってしまうよ というおはなしでした。 [紫外線に気をつける意味で]なるべく日のたらない場所で、 風通しもよろしかろう とハンガーに吊るして保管していた つもりでしたが、結局のところ 10回ほど着たところで寿命 となってしまったジャンパー。色アイがに気にいっていただ けにもっとガンガンきとけばよかったといま後悔しています。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」