異常気象が続くなかでの農業への設備投資。
異常気象が続くなかでの農業への設備投資。2019年の全国の年平均気温が基準値を0.92度上回り、観測が始まって以来の120年間での最高値を記録したというニュースもある本年。そんな状況を踏まえていえること、それは今年のような天候が今後も続くということです。そんな時代の農業への設備投資について❝風水害に強いというアウトドア仕様の機械や計器類や施設類を普及していくほうがより現実的なスマート農業なのかもしれませんよ と、2017年に書いた分ですが、やはりその見解はあたっていたなと自画自賛しつつ、来年からの設備投資についてのご参考として よろしかったら。 ↓『異常気象が続くなかでの農業への設備投資/2017年分』このような極端な天候になってきている日本において、そして比較的予想がしやすいと思わざるをえない台風の進路でさえいまだに進路の予報さえ もなかなか確定できない現実[先日の台風5号の進路の予想さえ各機関の議論百出でしたよねー]のなかにあって、むずかしくなっていくのは・・・そう、農業を営業していくにあたっての設備投資です。なかでも スマート農業というくくりのなかで語られるこ との多くなっている高額な設備投資です。それはたとえば あれば便利であるにちがいない最新機能を備えたトラクターやコンバイン などの農業機械。ボタンひとつであるいは遠隔操作で自動で稼働する器械 類を備えた温室施設。それに気象に関する精緻なデータを集積するために圃場に設置する自動計測機械などなどです。あ、もちろんドローンもはず せませんね。しかし問題はそれらの価格です。このような通常よりも高価な機械や計器 類を用意する設備投資・現状のモノよりもはるかにお金のかかる設備投資というものは、このところよく見聞きする たとえば風速60メートル超になることも普 通になった観のある大型台風の強風のなかにあっても、無事に[いわゆ るどこ吹く風と]耐えることができるのでしょうか。これまでよりも確実に回数も増えてきた大雨や100ミリを超すことも普 通になったゲリラ豪雨によりひきおこされるであろう水害を[蛙の面にし ょんべんと]と平気でやりすごすことができるものなのでしょうか。そのあたり、おおいに心配になります。ちなみに写真の新聞記事は7月の九州北部豪雨のものですが、大量の流木やがれきを伴った泥流が農村部に流れ込んでいる様子がうかがえます。 こういった状況に接するにつけ・・・想いおこされるのは台風銀座といわれる南九州において、これまでに体験してきた竜巻被害や幾多の台風の強風被害や洪水被害の及ぼす[標準的な値段の]機械類や施 設などの被る被害です。悲惨ともいえる金銭的な損害です。そのような現実を見てきただけに、どうしてもより高額になるスマート農 業の設備投資の問題が気にかかってしまうのです。ということで今回は このところ政府によって喧伝されるの多くなったい わゆる“スマート農業” というものは、「異常な気象があたりまえになり つつある気象」の環境下においては[経営者にとって]負担がおおきすぎ るものになるのではないのかという ある意味お節介なおはなし でした。 そういった意味で考えれば・・・むしろ風水害に強いという アウトドア仕様の機械や計器類や施設類を普及していくほう がより現実的なスマート農業なのかもしれませんよ。そう、 たとえば水陸両用トラクターやイザとなったら施設全体が水 に浮くトマトハウスみたいな/笑。。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」