センダンは寄生虫除けの正薬に。。
センダンは寄生虫除けの正薬に。。Hトリが食べ、その結果 種がはこばれることで、いろいろな場所で芽吹くセンダンのはなしのつづきですが・・・じつはこのセンダン、薬用植物として利用されています。生薬として用いられるのは果実と樹皮で ● 秋冬に黄熟したセンダンの実を採取して、果肉の部分を生のまま や日干ししたものを 苦楝子/くれんし ● 初夏に剥いだセンダンの幹の皮のコルク層の部分を除いて、細か く刻んでから、日干しにしたものを 苦楝皮/くれんぴ と、よばれていますよ。その効用ですが、この苦楝子と苦楝皮は、ともに駆虫効果があり、回虫や条虫の駆除薬として服用利用されます。また外用薬として果実や樹皮を煎じた煎液は、ガンコな皮膚病用の薬として利用されます。また苦楝子/くれんを患部に直接塗ることで、霜焼けやヒビの治療にも効果があるとされています。ということで、薬用としてなかなかに有用なセンダンなのですが、問題となるのは服用するときの量であり、センダンの実〔茎葉〕を食べることによる牛・豚・羊・山羊や犬・ネコなどの中毒症状があるとのことですので、この点は注意が必要です。さて、そこでトリです。食べる量によっては中毒作用をおこすといわれる、そのセンダンの実を〔熟れた秋冬の季節に〕ついばむトリたちの健康には、影響がないものなのでしょうか。と、ヒヨドリやムクドリ、そしてときにはカラスなどが、センダンの樹にとまっているたびに、そしてその後の春先に、庭のあちこちからセンダンの若芽が顔を出すたびに心配になってしまいます。まあしかしそのあたりは〔こちらが心配しなくてもいいように〕トリたちにも考えがあり、ひょっとしたら メヒコのトリのタバコのはなしのように体内の寄生虫対策として、 中毒症状を承知したうえで上手にセンダンを利用しているのかもしれませんね[なんといっても 鳥にはいろいろな病害虫と関係がありますから]。ということで今回は、身近な大木であるセンダンと、そのまわりで生活している〔自分を含めた〕動物たちのおはなしでした。 それにしても、いつも手に持ったときに思うのは、トリたちの体重 の軽いことです〔なんといっても空を飛ばねばなりませんものね〕。 それだけに、センダンの中毒が気になってしまうのです。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」