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カテゴリ:土づくり 編
肥料分が少ないのにEC値が高いとは、いったい。K
今回からは、前回までの土壌検査のシリーズの実践編となります。 たとえばここに、生育後半になると微量要素欠乏や病気が頻発するハウ スについての、たい肥や石灰や肥料を入れる前に採取した土の検査表 があります。 ののののののの ![]() そんな圃場の2つの場所についての土壌検査値ですが、通常とはずいぶ ん異なる数値が でているのに気づかされます。 それは EC値 。 硝酸態チッソに反応するはずのEC値 ですが、硝酸態チッソの量が上の 表では 3.2 、下の表では 2.8 という標準値〔5―30〕以下である のにもかかわらず、EC値が 1.37 と 1.35 という、かなり高い数値 を記録しているのです。 つまり作物に利用されていくはずの肥料分は少ないにもかかわらず、EC 値が高いという〔ECメーターが化かされた〕状態になっている。 こんなときには土壌を再検査して[通常の検査項目にはない]塩素の量 を調べてみましょう。 ECメーターの判断をおかしくさせている原因は、圃場の土に含まれてい るであろう塩素にあると思われるからです。 検査の結果、塩素の量が多いと判断された場合には、塩素の量を減らす 必要があります〔私は 5ミリグラム/乾土100グラム以上あれば塩素 が過剰すぎるとみます〕。 また、塩素と併行してナトリウムの量を調べるのも良い方法です。塩素 と同じくナトリウムが 5ミリグラム/乾土100グラム以上ある場合に は、圃場に塩〔塩化ナトリウム〕が蓄積しすぎていると考えるべきです。 結果として、この塩素やナトリウムの過剰が、このハウスの生育後半にお ける生育不良を引き起こす要因だと判断するというわけですね。 のののののののの ![]() そして、そう判断された場合の土壌の改善策ですが・・・私の場合は ● 塩分を含んでいることの多い家畜ふんたい肥の施用量を減らす ● 植物質の原料で作ったセンイ質の多い たい肥 を 施用する ● ピートモスを使用する ● 腐植酸を含んだ資材を活用する などといった方法を農家さんに提示しています。 ということで今回は、植物に利用されるチッソの量が少ないにもかか わらずEC値が高く出てしまう土に対する考え方とその対処法に ついてのおはなしでした。こういった土壌権結果に対して、心当りのある 方は、よろしかったら ご参考に。 ![]() うまくいかないと 思うんです。そして不思議でしょう?植物の生育に 多大な影響を与える塩素とナトリムが通常の土壌検査の検査項目に はいっていないというのは。。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 12, 2014 11:34:21 AM
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