今回は三回目の渡仏(大げさ)だったので、観光らしい観光はほとんどせずに、ひらすら街をぶらぶらしては食べ歩く・・・というスタイルの旅でした。本当はもっと色々な場所へ行ってもみたかったのですが、ゆったりたっぷりの~んびり(旅行け~ばみか~ずき♪ホテルみか~ず~き♪)なチェコ人モードに引きずられてしまいました。
・クリニャンクールの蚤の市
日曜日は彼が日本語の試験だったので、責任を持って会場まで連れて行き(笑)、その後私は蚤の市へ出かけました。以前に蚤の市を訪れたときはスカーフとか、皮のコートとかを色々と買ったんですが、今回は特に欲しいものもなく何も買わず。冷やかしで古美術屋さんのウィンドーを見たり、うろうろ。安くてカジュアルな服を売っているストリートもあったりしたんですが、ダボめのシャイニーなジャージやパーカー、ジャンパーなどかなりB系でした。店員さんはアフリカ系のお兄さんで、バックミュージックは大音量のUS HIP-HOP!(フラ語はHを発音しないので、イップオップか)かなり熱いB-BOY(フラ語だからベー・ギャルソンか)の魂を感じましたね。そういえば、メトロのトンネルの中にも「え?こんなところまで??」ってくらいヒップホップ系のグラフティアートの落書きが描かれていたし、黒人率も高いしパリはかなりブラックミュージックシーンが充実してそうな印象でした。クラブにも行ってみればよかったな・・・。話がだいぶ横道にそれましたが、蚤の市の写真をどうぞ!
・シネマテーク・フランセーズ
「パリノルール」に映画好きならココへ行け!と書いてあったので行ってみましたが、私が行った日は定休日でもないのに閉館・・・この話は後のエピソードで詳しく触れたいと思います。
・写真美術館
これも「パリノルール」で見つけたミュゼです。道に迷った上に雨に降られ、テンションが下がり気味でしたが、展示は素晴らしかったです。私たちが行ったときにはNYのハーレムに住む人々のポートレートを撮っている写真家の特集をやっていました。そのほかにも、アンソロジーとしてヌーディティの歴史みたいな点字も。19世紀末から20世紀末までのヌードに関する出版文化史みたいな感じの展示で、日本からはアラーキー先生の東京エレジーが展示されていました。やはり写真は真実を切り取っているので、パワフルですね。ミュゼやギャラリー見物は思ったよりも体力がいるし、疲れやすいので、コートやバッグはクロークに預けることをおすすめします。
・コンコルド広場
お菓子屋さん「ラデュレ」と「アンジェリーナ」(後ほどアップします)に行く為に通りました。遠くにエッフェル塔も望め、パリな雰囲気。確か、07年春夏のエルメス広告の撮影場所はココではなかったか・・・。広場には大観覧車もありました。
・ヴァンドーム広場
日本に「ヴァンドーム青山」という宝石屋さんがありますが・・・ここが本物のヴァンドームです。カトリーヌ・ドヌーヴ主演で「ヴァンドーム広場」という映画がありますが、まだ見ていません。広場は世界的なジュエラーのブティックが広場を取り囲むように並んでいる、とてもラグジュアリーな場所です。カルティエ、ピアジェ、ショーメ、モーブッサン、ヴァンクリフ&アーペル、ブシュロン、ブルガリ・・・などそうそうたるメンバー構成。ダイアナ妃がドティ氏と最後のデートをしたホテル・リッツもこの広場にあります。思っていたよりも小さい!けど内部のラグジュアリー濃度はとても濃そう。「トイレでも借りてみようか?」などと言っていたのですが、その上流階級オーラを前にするととても気軽に入れる空気ではありませんでした・・・(ビシッと制服を着たドアマンさんが外に立っています)。
・中華街
13区にあるチャイナタウンへ行ってきました。なぜパリでチャイナタウン・・・とも思うのですが、外国の地で中華街に行くとなんだか安心します。(漢字が多いからかな?)しかしこの中華街はかなりチャイナ度が高く、レストランは軒並み中華、ベトナム、カンボジア・・・など。銀行や会社も中国のもの、雑貨店、スーパーも中国&アジアな品揃えで、スーパーにはドリアン、韓国のり、日本そばなどが同居する汎亜細亜な空間でした。
・東駅
彼が昔、通っていた語学学校がルーアンにあり、パリからルーアンへの切符の値段を調べたいと言うので見学がてら行って来ました。(結局、ルーアンへは行きませんでしたが)ヨーロッパの駅舎はドーム型の骨組みがとても綺麗。ここからフランスの地方や近隣諸国へと旅立つ人々でいっぱいでした。本によると映画「アメリ」で証明写真マニアのニノをアメリが追いかけたのはこの駅らしいです。フランス国鉄のジングル(放送の始まりや合間に入るサウンドロゴのようなもの)は「タッタッタ~ラ♪」という女性の鼻歌風。どことなくメランコリックで懐かしい、そしてとってもフランスっぽいジングルだなと思いました。
・テュイルリー庭園
ヨーロッパらしい並木道のある公園。公園の中には回転木馬がありました。
・シャンゼリゼ大通り
おー、シャンゼリゼ♪のシャンゼリゼ、広い通りの並びにはレストランや大きなお店が並んでおり、いつも賑やかです。(東京でいうなら銀座っぽい)今年、イルミネーションに使用されているエネルギーは前年比よりも数十パーセントのマイナスだそうで、エコですね。シャンゼリゼ沿いのヴァージンメガストアにふらっと入ったところ、すごい行列だったので「何事?」と思って見てみたら、シルヴィー・バルタンのアルバム発売を記念したサイン会をやっていました。CD買って並ぼうかな・・・と思ったけどすごい行列に断念。携帯のカメラで写真を撮っている人や、「シルヴィー!」と叫んでいるマダムもいたりしました。日本にも春コンサートで来るらしいです。