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カテゴリ:DV
暴力は誰が振るっても悪い、そこに女も男もない。言葉の暴力や無視やネグレクトも含め、様々な暴力はふるってはならない、ということも女男にかかわらず当たり前の事。
そして、現実のケースにおいてはいきなり一方的な暴力をふるうという事はほとんどありません。暴力の連鎖や、ストレス過多、依存や、精神病理、人格障害、など、ラベリングされうる状況にそれぞれがある事が多いのも現実。 私はクライアントに対して、相手の問題としてではなく、自身の問題としていかに解決して行くかということを促します。 加害者被害者としてラベリングしても相手の問題としてしか理解していなければ、自身の問題はほつたらかしにされ、問題解決には一歩も近づきません。これもまた女、男の問題ではありません。 かなり以前のことになりますが、被害者支援のサポートで離婚したある女性は自身の問題を解決できず、夫や私の支援で生活を立て直す事はできたものの、自身の問題が解決できてないままだったみたいで、また問題が表面化してきました。 幸い、彼女は自身の問題の存在は認めているから、話し合いにはなるし、今後のプランについて取り決めることも可能でした。 けれど、被害者支援の「男がDV加害者で、女が被害者で、男が百パーセント悪くて、女は百パーセント正しい」との言及には、女性の問題を隠蔽し、その問題を男に転嫁してしまうことになり、問題の解決どころか拡大をもたらしてしまう、ということになりかねません。 そうやって問題が拡大した時は、それは法的な問題だから弁護士さんへ、とか、それは子どものことだから児童相談所へ、とか、それは福祉のことだから、福祉課へ、と、窓口を変えられてしまって、問題が拡大する誤ったもともとの対応に対する反省もないでしよう。 これでは家族をめぐる暴力や対立が増えることはあつても減るはずはない、というのも当たり前の話。加害被害のラベリングだけで終わらせる援助ではなく、問題の本質を理解し、加害被害を超えた対応を考える援助論も援助者もいないのだから。 こういう現実にもかかわらず、予算もありそれで飯を食ってる人がいるってのも事実なんですよねえ。さあ、どーすればいいんでしよう。 みなさんどう思います? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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