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先日の朝日新聞の子供の貧困に絡んだ特集記事で「親権と養育費」みたいなのがありました。長谷川京子弁護士の主張も取り上げられてたけれど、そのズレっぷりには呆れるやら腹立たしくなるやら・・・・この点はKネットが朝日新聞に質問状として出してたらしいけれど、それも当然です。
家族をめぐる問題はDV虐待だけではないし、性別分業・戸籍制度を前提とした家族意識が問題の根底にあって、単に養育費を取ればいいとか、面会交流できればいいというものではありません。そして意識だけではなくて、法律や制度の問題も大きな問題としてありますが、法律や制度にかかわる専門家自身も家族病理としてほとんど理解できていない、知の貧困状態と言えなくもありません。 そんな社会の貧困状況の中で、引き離された親は、その理不尽さに怒りや絶望を感じて、それを相手や支援者に向けますが、それで何かいい方向に行くわけでもなく、むしろ状況は悪化していきます。私にすれば当然のこと、これは法律や制度の問題以上に感情の問題として解決されるべきことなのだけれど、その支援者も支援論もないのですから。心理の素人が法律の専門家としていじり回して家族が崩壊していく・・・日本の立法や司法の貧困です。もちろん心理専門家も私には全くの素人にしか見えないのも確かです。一体心理カウンセラー、相談員は何をやってんだと。 そんな状況の中で、私に繋がってきた当事者、加害者も被害者も引き離された方、引き離した方、いろんな方がおられます。その方たちの置かれた状況の中でその方やその方の家族みんながどうすれば一番幸せになれるのか、私の中に正解はありません。けれど、その方たちが自分の生き方や家族のあり方などについて、自分と向き合い、こじれたもともとの原因について理解し、人生を再構築していく答えをその方自身の中から見出していかれます。私はそのお手伝い。 今日もカウンセリングで、DVがらみでしばらく別居されてた方が、見えてきた家族再統合の可能性について語ってくださいました。その方も半年ほどの私とのカウンセリングの中で、自分の問題に向き合い、それを克服してこられています。それゆえの再統合の可能性ですが、私が今日助言させて頂いたのは、今は別居してるから問題が起きないだけで、再び一緒になった時に、お互いの問題が解決されていなければ必ず問題の再燃は起こるから、そうならないように、自分の問題を終わらせることや、再統合後の安全保障処置も作ってないとね・・・と言うこと。 先日のビジテーションでも、単に引き離された親が子供に会えたらいいと言うのではなく、何のために面会するのか、そのことをしっかり考えて欲しいということは伝えさせていただきました。引き離された状況は理不尽だけれど、なぜそうなったのか、これからは不十分ながら定期的に面会できるけれど、それを「子供に会える親自身の喜び」のためにするというより「子供の喜びや成長に寄与できるという親としての喜び」にして欲しいということ。そのためには子供の心や意思に敏感でありかつ共感的であって欲しいし、親としての能力を高めて欲しいと。 そのためには引き離された親自身がいろんな子供達いろんな家族と触れ合い、自分の体験や価値観がいかに小さなものであったかを理解し、人としてより大きな存在として成長して欲しいと・・・。もちろんそれは簡単なことではないけれど、私もそれを可能にするべく様々な受け皿を非力ながら用意するようにしています。この辺り引き離された親の成長が不十分だと、面会も子供にとっては煩わしく無益なものになりかねません。それで破綻していく現実もありえます。 ブログに納得いただけたら、クリックお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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