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今日は久々に四件のカウンセリングになりましたが、四件とも引き離し問題が絡んでいるお話でした。引き離しから10年ほど経過している方、数年前に別居したけれど、少しずつ面会を重ね別居が続いている方、引き離しにあって、子供に会えなくなっている方、など、それぞれ。
私のところでは引き離しがらみのお話は、かなりの割合になりますが、内容は個々それぞれ。引き離した側のお話をお聞きすることもあるし、引き離されて子供に会えないままの人、修復的段階になっている方などなど、立場によって、その状況も思いもそれぞれです。 基本的にはこの問題の背景に日本の単独親権制度やら家族意識に縛られる大元の戸籍制度、性別分業意識などがありますが、それらについて、多くの人は当事者にならないと考えることもないし、マスコミも伝えないし教育の中でも教わることもありません。 さすがに引き離された当事者になると、法律や制度の問題に意識が向いて、法律や制度を改めようという動きになるのは当然ですし、それはとても重要な動きであることも当然です。が、法律や制度を変えるのはとても大変ですし、今現在の個別の問題解決にはほとんど役に立ちません。 そして問題解決が難しくなるもう一つの理由に、引き離した側も引き離された側も痛みを持ってるし被害者意識を持っているということ。また、その痛みを癒し、恐怖心や恨み、怒りや報復感情を終わらせる修復的な支援が全くないこと・・・もあります。双方の不安や怒りをあおって、修復を難しくすることが利益になる支援ばかりがまかり通っていることが大きな問題でしょう。 四件のカウンセリングが終わって、別居しているある夫婦のそれぞれから電話をいただきました。夫はDVで逮捕拘留され、保護命令も出されたけれど、公的支援のあり方に疑問を感じた妻は、離婚を選択せずにリスクを理解しながらも修復的選択を選び、私の支援を求めてこられました。 私は当然悪者を作らないように支援しますから、家族修復のための様々な支援を続けました。夫、妻、それぞれのグループワークや、カウンセリング、シェルター利用、などなど。結局、三年近く経過していますが、今は別居は継続しながらも、妻の大変な時は子供を夫に預けたり、一緒にグループワークに参加したりされています。夫も妻もそれぞれ問題を抱えていますし、不安や怒り、悲しみや恨み、様々な感情がそれぞれにあります。その問題に向き合いながら、それぞれが子育てやら、自立した生活をしていくという大変な作業を続けてくださいました。 行政の支援に頼らず、弁護士にも依頼せず、それぞれが自分と向き合いながら頑張ってこられたその結果、どちらも子供との関係を断たれることなく、少しずつ共同養育の形に近づきつつあります。悪者を作らず、善悪で語らず、それぞれの問題の本質に対する支援を提供することで、今の法律や制度に関わらず、引き離し問題が回避されることも可能です。けれど、こんな支援のあり方を理解し、実践できる援助者はほとんどどこにもいないんですよね。 DVや引き離し問題に、行政や、司法は役に立たない、とはっきり断言して仕事するなんて・・・よほどの世間知らずのアホでないとできないですよねえ。 ブログに納得いただけたら、クリックお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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