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テーマ:DVD映画鑑賞(14181)
カテゴリ:洋画感想
ザ・タウン ブルーレイ&DVDセット ■監督:ベン・アフレック ■出演:ダグ・マクレイ(ベン・アフレック クレア・キーシイ(レベッカ・ホール アダム・フローリーFBI捜査官(ジョン・ハム ジェームズ“ジェム”・コグリン(ジェレミー・レナー クリスタ・コグリン(ブレイク・ライヴリー ■ストーリー 解説 ボストンの一角にある強盗犯罪多発地区を舞台に、彼の地をこよなく愛すベン・アフレックがメガホンをとった監督第二作である。初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に続いてタッグを組むアーロン・ストッカードと共同脚本も手がけ、地元でのロケーションやエキストラ起用など徹底的にリアルな街を描くことで、緊張感みなぎるクライム・ドラマを完成させた。過去の失敗やしがらみに決別し、生き方を変えようとする主人公ダグをアフレック自身が、凶暴な親友ジェムを『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーが好演。花屋を隠れ蓑に“タウン”を仕切る黒幕ファーギー役の名優ピート・ポスルスウェイトにとってはこれが遺作となった。 あらすじ 広大なアメリカのどこよりも強盗が多発する街。それが、ボストンの北東部に位置するチャールズタウン。 そこに暮らす者たちは、愛と憎しみを込めて、その街を“タウン”と呼んでいた。 タグ(ベン・アフレック)は、強盗を親から子へと家業のように引き継がれてゆくこの街から抜け出そうとしていた。しかし、その思いとは裏腹に、今では強盗一味のリーダーに収まり、狭い街角で家族のように血と骨を分け合って育った3人の仲間たちと、ひとつの証拠も残さない完全犯罪に命を張っていた。 その日も綿密な計画に従って銀行を襲撃。だが、逃走するまでの間、予定外の人質を取る羽目になる。 人質となった支店長のクレア(レベッカ・ホール)がタウンの住民だと知ったダグは、何を見たのかを確認するため、正体を隠して彼女に近づく。 決して交わるはずのなかった2人の出会いは、やがてタウンの人々の運命をも変えてゆく。 激しい恋に落ちたクレアとの新しい人生を願うダグ。 だが、FBI捜査官フローリー(ジョン・ハム)は執拗な追求で一味を追いつめる。一方、タウンを出ていこうとするダグを許さない仲間のジェム(ジェレミー・レナー)。 そして、クレアに忍び寄る裏社会の掟。仲間を裏切るか、愛という名の希望を失うのか……。 ダグは大リーグスタジアムの襲撃という最も危険な最後の仕事へと向かう。 人は生まれ持った宿命から逃れ、人生を変えることが出来るのか……? ダグ・マクレイ アイスホッケー選手としてプロ入り寸前までいったものの、結局は夢破れて銀行強盗グループのリーダーに。しかしクレアとの出会いをきっかけに、「犯罪から足を洗って出直そう」と決意。だが、周囲にそれを許されず・・・。 ジェム ダグとは兄弟同然の仲にある、強盗団一の荒くれ者。自分の妹と愛のない関係を続け、新しい恋人のために堅気の世界へ行こうとするダグを引き戻そうと説得。だが話がかみ合わず、その関係に溝ができていく。 クレア 銀行の支店長を務めている女性。ダグ、ジェムらによる銀行強盗事件で人質にとられるも、目隠しをさせられていたため、彼らの顔は未確認。その後、自分の目の前に現れたダグと、何も知らず恋仲に落ちていく。 感想。 オチさえ違えば、もっと良かった。 生きていく上で必ずついて回る様々な“しがらみ”を描いたんだと思う。その辺はとても面白かった。 流されるままに悪事を重ねて生きていた主人公が一人の女性(しかも自分は加害者)と恋に落ちて、彼女と共にこの最低なクズ生活から抜け出したいけれど、様々な足枷がそれを許してくれない…というね、そういう脚本は面白いと思った。 アメリカ社会の闇に切り込みつつ、アメリカ関係ない私達にも当てはまる“人生変えたいけれど中々変えられない”そのあがきっぷりが良く描かれてました。 ただね、主人公ダグが最後に一人逃げ切ったのが許せないなぁ(´・ω・`) そのオチさえなければ、もっと評価出来た。 その盗んだ金の一部をクレアに託し、クレアが匿名で子供達の為にスケートセンターへ寄付したのも釈然としなかった。 なんだか「強盗やっても最後に逃げ切っちゃえばこっちのもの」的な犯罪許容思想が嫌。 殺人さえ行わなければそれでいいわけ? ダグ自身は殺人を犯してないけれど、仲間は殺人を犯していたでしょ?それに荷担していたわけでしょ。 強盗は許されるわけか?おかしいだろうこういうオチは。 生まれ育った環境が何であろうが犯罪は犯罪なわけで、とてつもなく悪事を重ねてきたわけだから、逃げ切った先結局悲惨な死とか遂げたらまだスッキリしたわ。 呑気に海を見つめててイラッと来た。 ダグが苦しめたのはクレアだけではなくて、ジェムの妹クリスタもだからね。ジェムはダグとの子供を認知をしてくれとも言わずに内緒にしてシングルマザーとして育てて、生活のために売春やヤクの売買なんかも行ってて、それは全てダグのためだったのに、ダグは「別の女(クレア)と街を出る」などと残酷な事を彼女に言っちゃうしΣ(`Д´ ) クレアにも「自分があの時の強盗犯だった」とは告げずに近づいて、ずっと嘘を吐いて彼女を騙していたんだしΣ(`Д´ ) こんな最低男がなんで逃げ切れるんだ…(;´Д`) 2人の女性をそれぞれ苦しめて、そんな彼が逃げ切れたとかどんなオチだよ… 目の前で兄弟同然に育ったジェムを見殺しにしてさっさと消えちゃったしな。 因果応報という概念は無いのかアメリカには。 という面は凄く気に食いませんが、闇社会の抜けたくても抜けられないその辺の葛藤や犯罪者内での様々な人間関係やそういうしがらみを上手く描いていると思いました。 銀行強盗のシーンやスタジアム強盗のシーンより、そういう人間同士のやり取りが汚くてエゴ丸出しで良かった。 こういうの観ると、つくづく平凡な日本のド田舎で生まれ育って良かったわ…と思うわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.02.09 11:52:00
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