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あま野球日記@大学野球

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2012.12.16
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カテゴリ:近鉄バファローズ

(前回の続き)

■1979年11月4日(日曜日)、日本シリーズ第7戦。9回裏、1点差を追う近鉄バファローズは無死三塁、願ってもいなかった大きなチャンスをつかんだ。打者・クリス・アーノルドのカウントは1-3。

広島  101 002 000 =4
近鉄  000 021 00  =


【近鉄メンバー】
1(6)石渡 茂
2(3)小川 亨
3(9)チャーリー・マニエル
4(7)栗橋 茂 → (PH)(2)梨田 昌孝
5(2)有田 修三 → (7)池辺 巌
6(5)羽田 耕一 → (PR)藤瀬 史朗
7(4)クリス・アーノルド → (PR)吹石 徳一
8(8)平野 光泰
9(1)鈴木 啓示 → (PH)阿部 成宏 → (1)柳田 豊 → (PH)永尾 泰憲
           → (1)山口 哲治 → (PH)佐々木 恭介


■広島は守備陣のミス、近鉄はサイン見落としのミス。両チームともにミスを犯したが、近鉄は無死三塁のチャンスをつかみ、「流れ」はこの瞬間、近鉄に大きく傾いた。まさに「結果オーライ!」である。

この時、広島の江夏豊水沼四郎のバッテリーは「同点やむなし」と腹を括った。

江夏「走られた、セーフになった。動いて来ることを自分がマウンドで見つけられなかったことに悔いが残るね。あっ、痛ぁー、やられたかと。キャッチャーの暴投は二の次。自分が走られた、自分の責任。あ~ぁ、と思った。こりゃ1点取られるなと思った、サードまで行ったからね」

水沼「とりあえず、同点は覚悟でバッターに集中しよう。この場面では、まずスクイズはない」

ただ面白いことに、水沼はもうひとつ別のことを考えていた。この試合の6回、近鉄を突き放す2点本塁打を放っていたため、 「これでMVPは消えたな・・・」

一方、近鉄・西本幸雄監督。
「こういうケースでは、単独スチールはあまりに無謀だ。カウントが0-2になった時にヒット・エンド・ランを決めた」


■テレビ観戦していたボクも、この場面は大喜びした。これで併殺もなくなるし、最低でも同点に追いつくに違いない。そんな確信をもった。

ただ、後から考えてみると、藤瀬が三塁に達したことが、後々、近鉄に暗い影を落とす。なぜなら、近鉄打撃陣にあって、この時もっとも期待できる打者は、この試合で8番に入っていた平野光泰だった。

広島バッテリーと平野がガチで勝負する状況が近鉄にとってベターだった。だから高橋慶彦が言っていたように、最低限、ボールを後ろに逸らさなければ、藤瀬は二塁に止まっていた。三塁に行かず二塁に止まっていたほうが、近鉄にとって有利な展開になっていたとボクは思う。

詳しくは後述するけれど、表面的に見える「結果オーライ!」というのは、後々、思わぬ副作用がくっついてくるものなのだ。




(写真)1979年、パ・リーグ初優勝祝賀会



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Last updated  2012.12.16 11:37:02
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