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あま野球日記@大学野球

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2020.04.21
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テーマ:日本野球史(134)
カテゴリ:日本野球史
 ​​​​1948年(昭和23年)は、3組の強打コンビが誕生した。新人​別当薫藤村富美男と並ぶ阪神、合併で​​大下弘​​と​小鶴誠が組む急映、​​川上哲治​​と阪急から復帰した​青田昇が揃う巨人である。​​​​

​ とりわけ話題が集まったのは、慶大出の別当薫だった。(この名前を聞くとボクは「HOYAバリラックス2」という眼鏡のCMを思い出すけれども・・・)。この別当は、阪神監督の​若林忠志​に自ら志願して入団した変わりダネだった。そもそも別当は少年時代、阪神の長距離打者・​景浦将の豪快なバッティングに魅せられたひとり。阪神に志願したのは、景浦への思慕でもあった。​

 景浦同様、別当の打撃も豪快だった。さっそく春のオープン戦9試合で6本塁打、46打数22安打の活躍を見せた。ファンも別当が打席に入るとホームランを期待する歓声が球場に溢れ、ヒットでは嘆息が漏れた。慶應ボーイらしいスマートで知的な印象、当時のスラッガーとして名を馳せた大下とは違うタイプで人気を二分した。

 また、ボクは知らなかったけれど、投手もやる”二刀流”でもあった。慶應大卒業後に社会人野球「全大阪」に入団、47年の都市対抗に出場すると、投手としてチームをベスト4にけん引した。しかし準決勝では別当が温存され、その結果チームは敗れた。この敗戦の悔しさがプロに進むキッカケになったと言われる。



別当.JPG

(写真)社会人チーム「全大阪」時代の別当薫投手 ~『激動の昭和スポーツ史 社会人野球』(ベースボール・マガジン社)




​ 木塚忠助も、48年に南海に入団し大いに注目された遊撃手。のちに当時南海自慢の”百万ドルの内野陣”を形成した。大和球士さんは木塚を”バカ肩”と評した。そして曰く​
「従来の遊撃手の守備範囲の常識をやぶり、左翼手の守備範囲とさえ思われる地点まで打球を追って拾い上げるや、バカ肩一センすると投球は一塁手のグローブにノーバウンドで達した」と。

 さらに、「わがプロ野球が昭和11年に開始されて以来、これだけの超強肩遊撃手は出たことがなかった。比肩する選手さえいなかった」と言い、大和さんは最大級の賛辞を送った。

wikipediaには、こんな記述があった。
「三塁手の定位置を守っていた​鶴岡一人​​の股間を抜けた打球を一塁に遠投して刺した」と。どれだけ凄い遊撃手だったか、この一文だけで分かろうと言うもの。ボクは個人的に思う、野球の花は遊撃手のプレーだと。そして遊撃手の花は、三遊間深くに飛んだゴロを一塁で刺すプレーなのだと。



木塚忠助.JPG

(写真)南海・木塚忠助 ~『激動の昭和スポーツ史 プロ野球』(ベースボールマガジン社)より。

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今から75年前、1945年(昭和20年)11月23日、終戦から3か月後、神宮球場でプロ野球が復活しました(東西対抗戦)。まだ、生きていくことや食べることさえままならない時であっても、やっと開幕した野球に触れたいと願う多くの人たちが集まりました。今は新型コロナウイルス禍で野球を見ることが出来ませんが、いつか75年前と同様、晴れ晴れとした表情で球場に足を運ぶ日が来るでしょう。その日を夢見て、今は辛抱ですね。

「この試合(終戦から3か月後に行われた東西対抗戦)、終戦直後の大混乱期に開催されたにもかかわらず、4万5千人の大観衆が詰め掛けた。神宮球場で行われるのは1942年(昭和17年)以来5年ぶりではあったが、内野席を超満員にし、外野席も7割がたが埋まったという」

「一体どこから4万5千人もが集まってきたのであろうか。(中略)単純な野球愛というよりは、敗戦から立ち上がろうとする日本人の活力の発露と見る。野球人に強靭な精神力があったことは頼母しく、日本人に祖国再建の活力がみなぎっていたことはいよいよ頼母しい限りである。野球人、野球ファンが『ニ位一体』となって野球復活は快速調に進むことになる」
       (『真説・日本野球史』(大和球士著、ベースボール・マガジン社刊より)




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在宅勤務など家で過ごすことの多い今だから、ゆっくりと靴でも磨いてみてはいかがでしょう。
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Last updated  2020.04.21 22:41:09
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