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寝言は寝て語れ (旧analyzer的独白)

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2008.03.19
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カテゴリ:野球&スポーツ
プロ23年目の桑田が達した“境地”
NumberWeb 2008年3月18日菊地 靖=文
photograph by Thomas Anderson/AFLO

 スプリング・トレーニングもいよいよ終盤に差しかかろうとしている。もう一度メジャーのマウンドに立つことを夢見て、昨年に続き招待選手としてパイレーツのスプリング・トレーニングに参加している桑田真澄投手は、今なおメジャー生き残りを賭けた戦いを続けている。

 3月16日現在でメジャーに残っている投手は26名。開幕ロースター枠は12人と目されており、すでにロースター入りが確定している投手を除くと、残り2~3枠を15人前後で争っている計算になる。一度の失敗が命取りになってしまうような、厳しい現実である。この文章がアップされる頃には、すでに桑田投手がカットされている可能性も十分にある。だが今回桑田投手を取材して感じるのは、まったくといっていいほど悲壮感を漂わせておらず、地に足がついたというか、淡々とスプリング・トレーニングを過ごしているように見えるのだ。

 「僕はベストを尽くしてやるだけです。あとは上が決めることだから。なるようにしかなりませんよ」

 報道陣に囲まれると、必ずといっていいほど運命論者のような発言を繰り返す桑田投手。ある意味達観した境地で現実と向き合っているのではないだろうか。

 もちろん桑田投手にとって2年目のスプリング・トレーニングというのも大きい。まったく流れが掴めていなかった昨年とは違い、自分が置かれている状況や、自分がここでしなければならないことを理解できている分、精神的な負担がかなり軽減されているのは間違いないだろう。

 しかしその一方で、開幕が近づいて来るにつれ、オープン戦は徐々に主力投手の調整が最優先になってきており、招待選手である桑田投手の登板機会がなかなか確定しない現状が続いている。それを物語るように、クラブハウスに張り出されるオープン戦の登板予定表に桑田投手が入る場合、他の投手が名前の横に投球イニングを示す数字が書き込まれる中、数字ではなく「JIC」と書き込まれるのがほとんどだ。

 ──Just In Case(万が一の場合)──

 登板予定の投手が、不調で予定イニングを投げきれずに降板してしまう場合のバックアップとしてベンチ入りする投手を指すものだ。いつ登板が回ってくるかもしれない状況で、常にブルペンで待機していなければならないわけだ。もちろん日々の調整は決して楽なはずもなく、それでいていざ登板が回ってくればきちんと成績を残さなければならないのだ。

 「開幕メジャーを争っている投手たちにとって、決してベストな状況ではない。しかしそれは仕方がないことだし、スプリング・トレーニングとはそういうものだ」

 アンドリュース投手コーチの言葉を借りるまでもなく、桑田投手に限らず、彼と同じ立場の投手たちは皆同じ条件下にある。その中で結果を残したものだけしか生き残っていけないのだ。

 「キャンプに参加させてもらえるだけで本当に有り難いんです。(右足首の)手術もしましたし、(契約の)オファーが来ない可能性だって大きかったわけですから。こうして野球選手としてキャンプ初日を迎えられるというのは特別な思いがあります」

 2月15日のキャンプ初日に、桑田投手は言葉を噛みしめるように話してくれた。単なる個人的なメジャー挑戦に留まらず、プロ23年目のシーズンを迎える機会を与えてくれたパイレーツへの感謝の気持ちがある分、他の選手たちとは違う達観した境地に達しているような気がする。

 仮に桑田投手がスプリング・トレーニング中にカットされてしまった場合、そのままパイレーツのマイナーリーグに回ってメジャー昇格の機会を待つのか、それとも即座にチームを離れるのか、桑田投手はその辺りをまだ明確にしていない。ハンティントンGMは、その場合桑田投手と話し合いを行い、彼の意志を尊重したい旨を言明している。いずれにせよ、あと2週間足らずで桑田投手が野球人生の新たな“節目”を迎えることになる。

 「長くやればいいというもんじゃない。でも人に格好悪いとか、みっともないとか言われても気にしないで、自分がやりたければやるべきだと思う。自分の人生じゃないですか。わがままや意地でやっているのはダメだと思うんですけど、野球が好きじゃないとここまで長くできないですよ」

 スポーツ紙等で“野球伝道師”と形容されることもある桑田投手。今回のスプリング・トレーニング取材を通じて、野球に対して常に真摯な彼の生き様に、多くの人々が共感、感動を抱くのも至極当然なことだと思い知らされた。

にほんブログ村 野球ブログ MLB・メジャーリーグへ ←桑田投手を精一杯応援しています!

 ◇あと2週間で迎える節目はどういう節目なんでしょう。Just In Case (万が一の場合) はどうしましょうか。考えても仕方ないんだけど。…





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最終更新日  2008.03.19 23:48:36
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