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カテゴリ:読書・は行
宝塚の娘役の千花と雑誌記者の萌は、同じ名門女子校出身の親友同士。若く美しい二人はどこでも注目の的で、華やかな日々が過ぎてゆきます。「私たちって、ずうっと幸せなままで生きていける気がしない?」と錯覚するほどに。しかし千花は我儘(わがまま)な歌舞伎役者との恋に翻弄され、萌は評論家との不倫に悩み……。 お薦め度 ★★★ Powerd by Template 書店の文庫売り場でやけに目立ってた、この作品。 初めて読んだ林真理子作品『聖家族のランチ』読了後のショックが大きく、 その後。彼女の作品から遠のいてました…。(^_^;) それでも、今回は。表紙のイラストが綺麗で女の子らしく 好印象を受けた為読むことにしました。 主人公は23歳の美人でセレブなお嬢様。二人の恋模様を描いた作品です。 読者としては。 ちょっと想像もつかないような生活観。 (付いていけない!汗) でも。ここは、ホラ、小説ですから。(笑) こういった夢物語的な舞台でも、許されてしまいますよね。 千花は宝塚娘役。娘役トップを夢見ながらも、BFの歌舞伎役者 ・路之助と結婚し、華々しい宝塚引退を夢見る。 ま、結婚に関しては「女の子最大の夢」でしょうね…。 路之助に好かれようと懸命に努力する千花。 でも、路之助の態度は素っ気無いものです…。 それらをよ~く観察すれば。路之助の本性を見ぬけると思うけど。 ま、恋は盲目ですから。(苦笑) もう一人の主人公・萌。 彼女もセレブな生まれてあるにも関わらず、シングルマザーに 育てられたという事もあり、千花よりはクールな見方が出来るよう。 もっとも。 自分の恋に関しては、千花同様に思うように上手くいかなくて 試行錯誤の連続ですね。彼女の思い人、50歳ですよぉ…。 年齢差27歳!! 個人的に。年の差の男女の恋愛モノ好きなので 凄いドキドキしながら読ませていただきました。(笑) 相手には妻が居るわけで。 萌の恋愛には幸せな結末は望めないであろうけど…。 人生でもっとも不幸な出来事により、落ち込んでいる時に 一人では立ち直れないほどの事情であれば、 不倫の関係でも、 …萌の心が強くなり、いつか一人でやっていけるようになったら、 別れてしまいそうですけどね。(^_^;) ま。恋愛関係においては「完結」というのはありえないので、 「彼女たちが多くを学んだ恋愛模様を描いた良い作品」というのが 私のこの『野ばら』に関する感想です。 (主な登場人物) 新井 萌 23歳。女性誌の契約記者。 新井桂子 萌の母。新井建設一族。学生結婚後離婚。現在は司書。40代。 神谷浩一郎 萌の父。テレビ製作会社社長。50歳。 神谷英一 浩一郎の父。往年の大スター。 三ツ岡裕司 映画評論家。50歳。現在の妻は病身。 坂本映美 上智大生。三ツ岡と前妻の娘。 千花 23歳。萌とは学生時代からの親友。宝ジェンヌ「きさらぎ千華」。 悠子 千花の母。夫は開業医。 中村路之助 歌舞伎役者。名門松倉屋御曹司。25歳。 伊藤謙一郎 千花の学生時代の友人。外資系銀行マン。父は商社重役。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.27 11:53:53
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