マリーゴールド、もしくはキンセンカ、もしくはカレンデュラ にまつわるお話し 3
白花のヘリオトロープ前回からつづきのお話しです 同じ書籍からの抜粋。【中古】 花の神話 Truth In Fantasy65/秦寛博(著者),新紀元社編集部(編者) 【中古】afb嫉妬が生んだ悲劇 (抜粋)一般のヒマワリの発生譚として知られているのが、古代ローマの詩人オウィディスの「変身物語」にある、クリュティエの話です。海の神オーケアノスの娘クリュティエは、太陽神アポローンを愛していました。アポローンも最初のうちは、クリュティエを可愛がっていたのですがある時、ペルシア王オルカモスの娘で、非常な美貌の持ち主レウコトエーに心を奪われてしまいます。以来、アポローンの目がレウコトエーにしか向かなくなったことにクリュティエは嫉妬の炎を燃やします。彼女は、アポローンとレウコトエーが密通していると言いふらしました。そしてオルカモスには、「レウコトエーは、自ら誘って男を寝床に連れ込んだ」と、特に悪しざまに仕上げた話しを聞かせたのです。激情化のオルカモスは、即座にレウコトエーを捕らえると娘の言い分も聞かずに生き埋めにしてしまいました。これでまた、アポローンの心を取り戻せると思っていたクリュティエでしたが、最愛のレウコトエーが殺される原因になった彼女をアポローンが許すはずもありません。クリュティエは、二度と見向きもされなくなってしまいます。絶望したクリュティエは大地にうずくまり、9日のあまり飲まず食わずで、ただ太陽の方だけ見つめつづけました。やがて体は大地にくっついて、すっかり青ざめた体は茎や葉となりわずかに赤みを残していた顔は花になったのです。花になった後も、クリュティエはずっと太陽に目を向けているためギリシャ人はヘリオトロープ(太陽に向いて回る花)と呼びました。・・・ 抜粋ここまで。まるで、どこかの国のメロドラマのようですが古今東西、今昔、普遍的な「さが」なのかもしれませんね。このヘリオトロープの花ですが現在ヘリオトロープと呼ばれる花は別にあってそれは、キダチルリソウという常緑低木。一般に紫色の小花が密集して咲きます。(上の写真は白花)しかし、神話の花とは違うようです。では、神話に登場するヘリオトロープの花ってどんな花?って思いますよね。ヒントは宝石にあるそうです。ヘリオトロープと呼ばれるその宝石は別名「ブラッド・ストーン」と呼ばれる赤い石です。神話でも、花になったクリュティエの頬は赤みを帯びていました。古代ローマの植物学者として有名なプリニウスも著書「植物誌」の中で、「キンセンカはスミレに似た大きな花をつける」と言っており実は、神話のヘリオトロープはキンセンカだったということらしいですね。キンセンカということなら、太陽に向いて回る花というイメージにあうような気がします。ややこしいですわ~ ^^;どうでもいいようなお話ですが・・・物語性がある方が花育ても面白そうです。ちなみにヘリオトロープ(キダチルリソウ)の花は(写真)バニラに似た甘い香りがするので、香料の原料として使われています。フランスでは「愛の花」とも呼ばれるそうです。花言葉は「献身的な愛」「永遠の愛」それから「陶酔」参考までに、ヘリオトロープはこんな花です(販売期間ではありませんが)恋の香り2013年度は完売、次回は来年以降★楽天1位★ヘリオトロープ インセンス 1株