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カテゴリ:現代社会
今日の東京新聞に、テレビに映った文部科学大臣についての43歳の主婦の投書が載っていました。
いじめられている子どもに対して話している様子について。 『大臣の目はこどもを見ているのでしょうか?死をも考えているような子に本当に思いとどまってほしいなら、下を向いて原稿棒読みということがあるでしょうか?しかも、腕組みをしながら。腕組みは人を拒否する姿勢です。腕組みをしている人の胸の中には飛びこんで行けないからです。 「君は一人ではないんだよ」と口では言いながら、態度で拒否するのはやめてほしい。 子どもたちは大人の本気度を見ています。』 というものでした。中略してありますが。「今、死を考えるほど悩んでいるこどもたちが、腕組みでひじをついた姿勢の大臣を見て、信頼感をいだくでしょうか?」とも書いてありました。 ちょっと前だったら、教育をめぐる状況は、大臣の首が飛ぶくらいの事態ですよね。自浄作用がなくなった政界の不幸につきあわされているわれら国民です。 同じ面に「試される憲法・誕生60年」として、毎日憲法改悪の賛否両論の人が出ています。今日は映画評論家の佐藤忠男さん。 『1952年に占領が終わると「原爆の子」(新藤兼人監督)や「二十四の瞳」(木下恵介監督)などの反戦映画が大ヒットした。戦争はもうたくさんという気分は共通していたが、中国大陸などで日本が何をしてきたのかとう点には、いっさい触れていなかった。 今年上映された「蟻の兵隊」(池谷薫監督)などは加害の側面を描く映画がようやく制作されるようになったが、小さなホールでしか上映されない。 (中略) あの戦争は一握りの軍国主義者の指導によってではなく、国民の側が熱狂し戦争を支えていた。 敗戦から六十年間、日本は慎重の上に慎重を重ねて、戦争をしない国であり続けた。しかし、今はその慎重さが外れそうな状況です。 時代の気分が冷静な議論をはねのける気配を感じる。われわれがいかに煽動されやすいか、身をもって知っているはずなのですが。』 好戦的な米国に対する危惧と「憲法は守らなくてはいけない」というメッセージでした。 これからどうなるんでしょうか。昨日女性たちの集まりにでかけたのですが、情勢説明の講師をした男性は「教育基本法はもう時間がないが、憲法はまだ時間があるからがんばって守らなければ・・」と話していました。政治情勢に詳しい人たちは、もう教育基本法を捨てている? この姿勢は大いに不満です。先が読めることが正しくて立派とは思えないし、思いたくない。子ども達を守るためにがんばってみせるのが、おとなの責任だし、つとめだと思うんですけどね。 本気度を見せよう。おとなの本気度、子どもたちが見ています。それから、国民の本気度を、改悪推進派も見てるはず。やっぱり世論、評判、選挙、これが一番怖いんだと思いますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.11.27 10:45:51
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