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第7官界彷徨

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2008.12.04
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 今日は源氏の日でした。いつもの月は2周4週なのですが、年末なので1週と3週なのです。今日の先生のお話は、高浜虚子と愛弟子の森田愛子という人のことでした。このわたという珍しい題材を詠んだ
*このわたが好き勝ち気にて病気がち     森田愛子
 好ましい性格が伝わってくるような句ですね。いい友達になれそうです。でも、この方は大昔に高浜虚子よりも早く29歳で病没したそうです。80歳を越えていた?虚子は彼女を愛してこういう俳句を作ったそうです。
*虹立ちてたちまち君のあるごとし
それからまた
*虹消えてたちまち君のなきごとし
 なんとも初々しい、恋の句ではありませぬか!
 虚子のお墓は鎌倉の寿福寺にあるのですが、崖をくり抜いたような奥まった所にあり、その虚子のお墓の斜め前に森田愛子のお墓が、虚子の墓のほうを向いて斜めに立っているそうです。先生が行った時には、他のお墓がきちんと並んでいるのに、一つだけ斜めに向いている墓石が変だと思ったそうですが、虚子の没後、関係者が、先に死んでいた森田愛子のお墓を(多分分骨して)そこに作ったらしいそうです。
 突然ですが、かわいそうな杉田久女!

 さて、今日の源氏は橋姫。
 八の宮は、出家をしたいと思うのだが、幼い姫たちのことを思うとそうもできず、また、新しい縁談もあるのだが、そういう気持ちにもなれず、心はすっかり聖僧におなりになっています。
 心に仏を念じ、口に経文を唱える日々ではありますが、その合間に姫君たちに琴の練習や、囲碁、漢字遊びなどをして育てておいでです。
 その遊びにもお二人の性格が垣間見えます。大君は思慮深くおちついて、中君は、おっとりとしてはにかんだ感じでかわいらしいのでした。

 春のある日、お庭の水鳥が、寄り添って羽を交わしながらさえずる声などをいつになく羨ましく聞きながら、宮はこういう歌を詠みました。
*いつもつがいでいたものを、見捨てて去って行った水鳥のかり、そのかりの子はどうしてはかないこの世に残ったのか。(かりのこ、は鴨の卵、かりのこの世、に掛ける)

 気苦労の種の尽きないことだと、涙をぬぐわれる。八の宮は長年の勤行に痩せてしまっていはいるが、そのお姿がかえって気高く優雅に見えるのでした。
 姫君たちを何くれとなくお世話するために、直衣の糊の落ちたやわらかいのをお召しになってくつろいでいるお姿は、大層気品があってご立派なのでした。

 大君は硯を引き寄せてその面に手習いのようにお書きになっているのに、宮は紙を差し出して
「これにお書きなさい。硯にものを書いてはいけないものだと聞いています」と。
 大君は恥ずかしそうにお書きになりました。
*母のない身でどうしてここまで大きくなったのかと思うにつけても、悲しい我が身の宿世を思い知るのです
 さほど上手ではないけれど、その場にあってはたいそう心を打つ歌になっているのでした。筆跡は、将来上達するであろうと思われるが、まだまだ続けて書くことはおできにならないのでした。

 宮は中の君にも「お書きなさい」と言えば、
*悲しみに泣きながらも温かく育んでくださるお父様がいらっしゃらなかったら、私はとても大きくはなれなかったでしょう

 姫君たちのお召し物なども、着古して糊気が落ち、お前には父君のほかに女房とていず、ほんとうにひっそりして所在なげな有り様だが、姫君たちがそれぞれにかわいらしいご様子でいらっしゃるのを、不憫でいたわしいと思う宮でした。
 宮は経を片手にお持ちになって、時には読み上げ、時には唱歌をなさる、大君には琵琶を、中君には箏の琴をまだ、幼いけれどもいつも合奏しながらお稽古なさるので、とても面白く聞こえるのでした。

 八の宮は、父の帝にも母の女御にも早く先立たれなさって、しっかりとした後見もなく、この世間に立ち交わっていく処世のお心構えはなく、高貴のお方と申し上げる中でも、あきれるほど上品でおおようなので、ご先祖伝来の宝物や、母方の祖父である大臣のご遺産も、無尽蔵だと思われたのだけれども、いつのまにかなくなってしまい、お手元に置くお道具類だけが、目立つほど立派で数多くあるのでした。」

☆本日はここまででした。
 





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最終更新日  2012.03.21 20:24:24
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