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カテゴリ:家庭科
萩尾望都先生の「なのはな」の中に、石田のガキというにいちゃんが「アララ」の歌を歌っています。 ♪土下座なんかしなくていい♪うちの冷蔵庫を返してくれ♪うちの台所を返してくれアララ♪ 水をもとに戻してほしいアララ♪うちの牛をもどしてほしい♪村の小道を返してほしい♪ じいちゃんが聞きます。 「何だアララって?」 兄ちゃんが答えます。 「ALARA原則のことだよ。 "As Low As Reasonably Achievable"」 ばあちゃんの私も知らなんだ!そこでネットで調べてみました。 エラいなあ、2006年7月にブログで書いている人がいる。 以下引用させていただきます。長いので引用は興味のある方読んでね。 『食品安全の文脈では「ALARAの原則」は,「合理的に達成可能な範囲でできる限り低く食品中の汚染物質の濃度を設定すること」とされている. いっつも疑問に思うんだけど,「合理的に達成可能な範囲」って,誰がどのように決めるのでしょう?判断基準が明確にされているのを見たことがない. 以下はもっとマニアックな,カドミウムの話.のなかで,どうしても分からないこと. 「今回の評価では、異なる最大基準値による各品目のカドミウム濃度の分布(最大基準値を超えるデータを除外することによる平均値への影響と最大基準値を超える試料の割合)と、各品目毎のカドミウム摂取量(最大基準値のシナリオ毎のカドミウム濃度の平均値がカドミウム摂取量に及ぼす影響)に及ぼす潜在的な影響を考察した。」 「JECFAは、異なる最大基準値によるカドミウムの総摂取量への影響は極めて小さいと結論した。提案されている最大基準値は、平均カドミウム摂取量をPTWIに対する割合で約1%程度減少させた。1段階低い最大基準値は最大でPTWIに対する割合で6%減少させた(小麦、ばれいしょ)。提案されている最大基準値では、カキの場合、最大で9%が違反となる。1段階低い最大基準値では、軟体動物、ばれいしょ、その他野菜では、約25%のものが違反となる。 最大基準値の設定により、汚染物質の濃度分布の末端部が除外されることによる汚染物質の摂取量への影響は、最大基準値によってかなりの割合が除外されない限り小さい。JECFAは、以前の評価では、カドミウム総摂取量がPTWI 7 μg/kg-bw/wkの40~60%しかなかったことから、コーデックスの最大基準値案を適用したことによる1~6%の変化は、人の健康上のリスクの観点から影響はほとんどないとした。」 ここでも疑問に思う. 「最大基準値の設定により、汚染物質の濃度分布の末端部が除外されることによる汚染物質の摂取量への影響は、(中略)小さい。」 という事実は示しているものの,それに対してどう考えるか,を明示的に書いていないのは,わざとなのだろうか? 影響を及ぼさないということは,すなわち,高濃度の汚染の食品を取り除いても除かなくても関係ない.ということである.だとしたら,この基準値を決めて従うということはどういう意味があるのだろうか? 1つの答えとしては,「明らかに高い濃度の食品を排除する」というものである.でも,自己矛盾っぽい.なぜなら, http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/20031119/giji.pdf には,これらの食品は「適切な技術や手段の適用によって,汚染しないように生産されていることを前提」 とあることから判断して,「明らかに高い濃度」の食品ははじめから含まれていないのでは?と思うからだ.「非意図的に食品中の汚染濃度が高くなる」のは防げない.ということは,この基準値の持つ意味は?現状を大きく変えないことが基準値設定の根拠となっていると読めるように思う.それって,基準値を設定して安心するため? ☆以上引用。今の放射能内部被爆への国の対応と比べるとこの方の2006年の疑問がわかる。 フクシマ以降ALARAの原則を取り上げて書いている人たちは、低放射線での被曝に対処すると大騒動なので、ある線以下の場合は無視してもよい、というイメージで書かれています。 以下引用します。 「ALARAの原則というのはAs Low As Reasonably Achievableの略で、「合理的に達成可能な限り被ばく量を低減する」という原則です。これをAs Low As Possibleと勘違いしているのではないかという人が多く見受けられたわけですが、ICRPは放射線防護に関して、なるべく被ばく量は低減すると同時に、合理的でない防護を無理して行う必要はないということも言っています。放射線業務従事者(とはいってもピンキリなので被ばく量なんて全然違いますが)が普段している被ばく量と比較することはそもそも意味がないし、緊急事態である今とはまったく状況が異なります。適切に放射線管理がなされている環境を参考にしても合理的な結論は導かれません。」 ☆この方はICRPは「合理的でない防護を無理して行う必要はない」と言っている、だから何もしなくていいと書いています。 他にも専門家みたいな人たちが、アララの法則で小出先生の論などを細かく否定して、低放射線で騒ぐなと書いてますね。 素人に寄り添う専門知識を持った方々の頑張りに期待するばかりです。 私たちは日本に暮らす、自分や家族の健康を心配する、生身の素人たちなのですから! ♪アララいいわけなんかしなくていい~畑のキャベツを返しておくれ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.07.06 10:40:18
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