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雑草系

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Aug 20, 2005
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カテゴリ:トレーニング理論
基礎の重要性を再認識。
基礎って地味で、あんまり成果が把握できないし、飽きやすい。
ぶっちゃけ、やってても「意味あんの、コレ?」
って思えるものが多い。

空手ならば、基本の突き蹴り。
バスケやサッカーなどのスポーツならば、
シュート、ドリブル、パスなど。
タイピングならば、打ち込み回数。

ただただひたすらに反復、反復、反復を行うのみ。
淡々とやってるのでつまんない。
その上、成果がわかり辛いので、余計に継続しづらい。
もっと、派手でかっこいい技を覚えた方が良いんじゃないかと
思えてくる。

でもね、最終的に物を言うのは基礎能力であることが多いのね。
延々と気が遠くなるほど繰り返したその回数、量こそが
ほぼ実力に直結してるんだよね。
上達してても、凄くわかりづらいんだけどね。
だから投げたくなる気持ちはわかる。
延々と繰り返してて、実は何の変化も起こってないんじゃないかって
思えてくる気持ちは分かる。それでもやっぱ続けるべき。

空手の場合、(うちの道場では)1回の稽古で数百回と基礎の
打ち込みをする。正拳突き、前蹴り、猿臂など。
こんなこと繰り返したって、劇的に実力がつくわけじゃないのね。
昨日100だった実力が、今日は110とか120になるなんてことは
ありえないからね。初心者以外は。
昨日100なら、今日は101。明日は102。明後日は103。
そんなもんだから。

もっと上達してくると、1日2日じゃ全然成果が分からなくなってくる。
全く伸びてない気がしてきてもおかしくない。
それでも、数十分の一、数百分の一、数千分の一という単位で変化は
起こり続けているもんだから。

王道の練習を何回繰り返したかってのが、そのまま実力なわけだから。
10回の人より100回の人、100回の人より1000回の人、
1000回の人より1万回の人。さらには十万、百万という単位で
行っている人は達人の領域に至る。

この「目に見えないごくごくごくごく小さな変化」っていうのが
長期的に見れば凄く大事だからね。短期においてはあんまり
変わらないけど。短期だったら、基礎やるよりは新しい技を
増やした方がいいかもね。

目に見えない小さな変化を積み上げることで、スキーマが徐々に形成
されていき、全体的な実力がアップされる上に、状況判断力も身に
ついてくる。空気が読めるようになるから。

基礎を身につけることで、余裕を持って動けるようになり、
結果として周りが見えてくるんだと思う。
バスケでもさ、ドリブルが出来ない人は周りなんか見てる余裕ない
んだよね。ボールつくのに精一杯で。だから相手がボールを奪いに
来ても、全然反応出来ない。すぐ取られちゃう。
車の運転でもそうでしょ。ハンドル握って、運転するのに精一杯
だと、余裕も糞もない。周囲が見えてないから事故も起こりやすい。

基礎を習熟してる人ほど、安定した動きが出来るってこと。
バスケだったら、ドリブルの達人になってしまえば、もうボールなんか
見る必要ないからね。下手な人はボールへの集中力と周囲を把握する
集中力は50:50だったり、70:30だったりするかもしんない。
でも上手い人は、10:90だったり、5:95だったり、1:99なんてことも
あるかもしれない。それまでボールコントロールに使っていた力
(集中力)を、周囲を見るために使えるってわけ。

集中力が50:50程度なのに、新しい技を覚えるなんて選択をしても
全然伸びないから。そもそもヨタついてるドリブルしかつけない
人間が、ちょっと目新しい技を使って上手くいったとしても、
相変わらず基本的な能力が足りなさ過ぎるから。
それだったら、基礎を習熟した人が、何の技も使ってないときの
方が脅威だろうね。

そこらへんの結構上手い高校生くらいのバスケット選手が、
持てる最高の技を使ってディフェンスを抜きにかかっても、
マイケル・ジョーダンが何の技も使わずにドリブルつくよりは
たぶん遥かに弱いでしょ。NBA選手クラスだったら、
基礎がめちゃくちゃしっかりしてるから、その他の人たちが
ちょこっと小細工を覚えたところで、全然通用しない。
基礎の差が歴然てこと。
もちろん、応用技使ったらもっと滅茶苦茶強いんだけどね。

応用はあくまでも基礎がしっかりしてないと使えないから。
使えたとしても、場当たり的、一局面的においてのみ。
やっぱ実力の全体の底上げは基礎練習でのみ形成される。

成果は目に見えにくいけどな。
飽きて嫌になってくるかもしんないけどな。
それでも根本の根本を支える力は基礎でしか養われないから。
基礎もめちゃくちゃ習熟すると、技なんて使わなくても並みの相手
には余裕で勝てるから。

僕はテレビ見ながらでタイピングしてもワープロ検定2級レベルの相手
ならば勝てる。ある程度テレビの内容把握しながらね。
もう負けようがないんだよね。こっちがゆっくり打っても、
2級レベルの最高速を上回ってるんだから。
こっちの6割が向こうの10割より速いんだもん。

基礎をある程度習熟するとそういう状態になるわけ。
向こうが最強の技を使っても、こっちは軽くそれをかわすなり、
防ぐなり、カウンター打ち込むなり出来ちゃう。
あくびしながらでも勝てる、ってのはそういう状態だろうね。

某武術の達人の先生は、あるときナイフを持った男に襲い掛かられた
んだけど、あっさりとかわして相手を倒していた。それで、後から
弟子がそのことに触れたら「ん?そんなことがあったのか?」と
言ったらしい。自分でやってて覚えてないんだよね。
ナイフで襲い掛かられるなんて普通の人からしたら一大事中の一大事。
殺されるかもしれない状態で、よっぽど忘れられない出来事でしょう。
だけど、それすら無意識的にさばける人は、ナイフなんかでも
記憶に残らない日常の一動作として忘れられてしまう。

普通の人でも、歩いてるときに右足から出すか、左足から出すか
なんてことは自分でもあんま知らないでしょ。「そんなもん覚えてない」
という人が大半だと思う。
この先生の場合もそれと似たような状態なんだろうなと思う。
暴漢を退治するというのも、呼吸とか散歩と同レベルなんだろうね。

これは極端な例だけどね。
習熟の極みぐらいに至った例だと思う。

僕でも、キーボードを打つとき、どの指でどこを叩くかなんてことは
意識しない。文字を見たら無意識に打ってる。これはブラインドタッチ
の出来る人ならば皆同じだと思う。
対して、素人は例えば「基礎練習は大事」という文を打ち込もうと
すると、まず「k i s o r e n s y u u…」と脳内でローマ字変換して
から、ようやく指が動くんだよね。だから、一定以上のスピードには
絶対にならない。
ブラインドタッチが出来るレベルの人ならば、「基礎練習は」と
最初から日本語で捉えているから、変換の手間がない。ここで確実に
一手以上の差がついている。
さらにブラインドタッチの人は周囲が見えていて余裕がある。簡単な
話くらいならば受け答えが可能。対して、素人はキーを打つことで
精一杯。話し掛けたりなんかしたら、もう滅茶苦茶。頭がそれに
ついていかない。処理できない。

通訳も一緒だよね。聞いた英語をいったん日本語に直してから処理する
人と、聞いたまま英語として処理できる人では、対応速度が全然違う。
完全に、能力に質的な開きがある。一次元とか二次元とか違うわけ。

『上達の法則』という本にも書かれていたけど、
(これは凄く目から鱗ものだったんだけど)
「素人は見たものを見たまま捉える。画像として処理している。
上級者はコード化して捉える。テキストとして処理している。
テキスト処理と画像処理では容量に雲泥の開きが出る」。
原文とは違うんだけどね。記憶に頼って書いた。わかりづらいな(笑

そして、そういう「素人とは明らかに違った処理能力」を
形成する方法が反復練習。何度も何度も反復し続けることで、
以前とは違った回路が形成されるんだと思う。
処理方法自体が全く変わってくるんだね。画像データだったものを
テキストデータに変換できるならば、数百分の一、数千分の一の
容量で処理できるもん。
もう明らかに別次元の力を使っているわけだ。上級者は。
だから、素人は逆立ちしたって上級者には勝てない。

ちょっと収拾つかなくなってきた。
でも内容は悪くない。
また後日考えよう。
とりあえず基礎は大事!!

●6955字





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Last updated  Aug 20, 2005 11:33:29 PM
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