断る力 勝間和代著
断る力 (文春新書)最近、朝生での原発発言でまた物議をかもしている勝間さんの著書。中部電力の原発CMに出て、フクシマが大変なときに朝生で原発擁護発言をしてしまうと、テレビの影響力って大きいし、その人の思想的背景がどんなものなのか、印象づけてしまうから、そういう目でこの本も読んでしまいました。こんなブログの記事http://yamanaka-toshiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-99b5.htmlなども読んでしまうと、物質至上主義で価値を数字で測定して勝ち負けを判断する勝間さんの負の側面が見えてきたりします。で、この本ですが、『専門以外のことだとガードが緩くてその人の本質が出てくる』というのは言いえて妙だな、と思いました。自己啓発本なんですが、やなどに結構な紙幅を費やしているんですね。きっと有名になっていろいろな誹謗中傷を受けてきたんでしょうが、もったいない感じがしました。自己啓発にマイナスのオーラというのは、あまりふさわしくないでしょうから。自分の得意な軸をしっかりと持って、自分と合わない人は放っておいて、自分と合う人と一緒によりよい成果をあげましょう、そのために「断る力」を身につけましょう、という内容で、「断る」こと自体には反対しないものの、何か読んでいて引っかかるのは、先にあげた負のオーラと原発をはじめとした思想的背景にあるのでしょう。いしだ壱成のブログhttp://ameblo.jp/isseiishida/entry-10819818986.htmlや原発労働者の実態http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htmを読んで、勝間さんはなんと言うのでしょうか。「断る力」を発揮しましょう、かな?『孫文の義士団』4/16から公開!