S念願の海水浴。この日は最もおすすめな「土井が浜海水浴場」へ。
台風が近づいているということで、波の高さが心配。下関(旧市内)方面から海岸線を車で行くと、ずっと海が見えるのだが、激しいところとそうでないところがあって、「まあ、行ってみるか」ということになる。
波の荒いところを見て祖父は「おー、ええ波じゃ、こりゃ、Sはどばーっとやられるぞ」と鼻息荒くテンション高い。この、海の男だから自分は大丈夫という自信があだとなり…。
けっこう荒い波
プールで顔がつけられない男としては大健闘で、塩をかぶっても平気でゲラゲラ笑う。
時間の経過とともに激しくなる波。遠浅で砂浜のここですら、巻いている波にたたきつけられるとかなりの衝撃。ボード(といっても大きなビート板くらい)をひもで手に結んでいたのがいけないのか、私は波に乗り損ねた後、水中でさらに引きずり込まれ、水中で前回り(する機会が日常はないからいったい何年振りだろう)をすることができた。回らないと頭が突き刺さりそうでとっさにそうしたのだが、その後はもうビビりまくり(笑)
そんな中、「波打ち際でない方が、波は激しくないから」とS祖父がもっと深いところへ私たちをいざなう。海の男の言うことだからしょうがないか…としぶしぶ従う私たちを後ろにしたがえて、沖へどんどん向かう祖父。
そこを巨大な波が。そして消えた。
息子としては「ほれ、みたことか」と最初ゲラゲラ笑っていたのだが、波から出てきたS祖父がなにやら変な様子。浅いところまで来ているのに立たないし、目がうつろだったので、肩を貸して砂浜にあげた。
後で聞くと、海底にたたきつけられて頭を強打したので、下手に動かずに頭だけ出して流れに任せてただよっていたらしい。脳震盪のような感じで、立とうとしても力が入らなかったとのこと。
海の男(昔)の過信はさておき、その後、私たちはより波打ち際にもどって遊び、楽しんで帰った。
帰りに寄れる川棚温泉の銭湯が、600円くらいなのに温泉というすばらしさであった。
ちなみに祖父は翌日も首が痛くて整形外科へ。ムチウチ的なことになってしまい、有能な運転手(元長距離タンクローリー運転手)が普通の運転手となったため、この後の計画がいろいろと変わるのである。
ちなみにこの日の夜、私は高校時代の友人たち(バンド仲間・野球仲間)との飲み会へ。「おかもと鮮魚店」という飲み屋(兼魚屋)のお刺身があまりにもおいしかったので、忘れないためにこれも記録。昼の定食もあるそうなので。下関駅から近い竹崎グリーンモール方面。