カテゴリ:最近のことの日記
あまり他の人が入ることもないと思うが、我が家の2階のトイレは、白い壁に、写真立てに入った名画の絵葉書や刺しゅうやその他もろもろが飾られていて、さながら小さな美術館(言い過ぎ)である。かみさんのかつての趣味だと思われるが、ほこりをはらったりのメンテナンスはもっぱら私である。
![]() ![]() ![]() 買ったものもあるが、先輩の個展の案内はがきや、後輩の結婚式の引き出物や、教室に飾っていたけど担任を持たなくなったから引き揚げたものや…それぞれいわれのあったものである…のだが、日常ここに来る時、行きはあわてていたり(笑)、落ち着いてからは新聞を読んだりしてしまい、私の目にあまり留まることはない…。横向きだから見えにくいのもあるし。 ![]() ![]() ![]() では、なぜ話題にしているのかというと、この夏から、Sのトイレから出る時の「こだわりの儀式」として、予備のトイレットペーパーを確認したりに加えて、これらの写真立てをすべて指ではじく(両手の人差し指で逆さデコピン)というのが加わったからである。 この2か月、少しやっていたのが徐々に増えていき、今やほとんど全部を大忙しでやってから手を洗う…という好ましくはない感じだったのだが、「まあ、これくらいのこだわりで本人が楽しくて落ち着くのなら、まあいいか」と思っていた。 が、写真立ての多くは表面がガラスで、それで「ピシっ」といい音がしていたのであるが、ふと「そろそろ割れるのではないか?」ということに気がついたのである。 私たちが留守の間に割れて、それをあわてたSが元に戻そうとしてガラスを触る、そのうち手が切れて、血が出て、それをなめたりするうちにガラスも口に入り、だんだん取り乱して足でそのガラスを踏んで、また血が出て…と、想像するだに恐ろしいことになってきたので、対策を取ることにした。 ひとまず、全部のガラスを外してみた。さすがに厚みがなくなってスカスカである。代わりの何かで厚手のものを…そうだ!ポリカーボネイトだ…とひらめいたが、これは高いだろうと考えているうちに、「別にプラスチック板でいいじゃん」ということに気がつくのである。 先日、遠くの大型100円ショップで透明アクリル板を売っていたのを思い出す。ひとまず近くの100円ショップに行ってみたがない。その時にふと目に留まったのが、ただのプラスティックケース。これで十分だし、厚みもあってよろしいとB4サイズの硬質プラスティッククリアファイルを2枚買って帰る。 ![]() 写真立てのガラスを上に置いて油性マジックで型を取る。その上からプラスチックも切れるはさみでカットする。多少のねじれやマジック跡も額で隠れるから問題なし。そう器用ではない私ながら、次々とできる完成品に、快感! 早速かけてみたが、残念ながらガラスの時よりもうっすらと紫がかって暗く見える…が芸術よりも安全なのでしかたない。ちなみに先ほどの写真はこの暗く見えているときの写真。ガラスでよく見えるうちにとっておけばよかった。 楽しみはこの後。Sがどういう反応をするか、トイレの後をのぞいてみる。(ドアはいつもあいている) 色の違いに気がついたのか、「じーーっ」と写真を見つめる。しばらくして、いつものように両手の人差し指で「ピシっ」…と行きたいところだが「コンっ」としか鳴らない。何発か繰り返すが同じような音。気を取り直して、次々と「コンっ」 「コンっ」とやっていたが、まさに首をかしげながらやっていた。それでもそれなりにOKだったらしく、その後も入るたびにふつうに謎の儀式は行われている。 とりあえずは一安心。 今回の支出額…210円。(B5サイズの硬質プラスチッククリアファイル残る) メモ…外したガラス7枚は、居間のベッドの下の足元側の奥(開かない方)の引き出しの中に入れた。(どこに置いたか忘れたときのための本当のメモですみません) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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